高校卒業を控えた3年生がBリーグのコートでプレー
2月4日、西宮ストークスと香川ファイブアローズの一戦を前に、ELITE GAME実行委員会がエリートゲームを開催した。関西を中心に高校バスケの強豪校で活躍した選手たちが集まって1日限りのスペシャルチームを結成、観客を前にエキシビジョンゲームを行った。
昨年末に開催されたウインターカップでは、東山(京都)や洛南(京都)など関西勢の活躍が目立ち、選手の多くが大学に進んでバスケットを続ける予定。そこで卒業を控えた3年生たちをBリーグのコートでプレーさせる機会を与えることで、次のステップに進む何かのきっかけを見つけられれば、という思いからこの企画が実現した。
招集された14名の選手たちは『チームNYC』と『チームLA』に分かれ、楽しみながらも白熱した試合を披露した。
チームNYC
4 西岡晃司(奈良育英)
5 福島悠喜(洛南)
6 濱田裕太郎(育英)
7 牧村友哉(阪南大附属)
8 中島海里(洛南)
9 岡田侑大(東山)
10 西野曜(近畿大学附属)
コーチ 北村豪希
チームLA
4 永尾友弥(初芝橋本)
5 藤本巧太(育英)
7 千代虎央太(光泉)
8 足立実成 (金光藤蔭)
9 津屋一球(洛南)
10 吉井 裕鷹(大阪学院)
13 安信省吾(洛南)
コーチ 丸田健司
「日本のバスケット界を盛り上げられるような選手に」
ウインターカップで東山を準優勝に導いた岡田侑大は『チームNYC』の一員として、U-18日本代表に選ばれた西野曜(近畿大学附属高校/大阪)とのプレーを楽しんだ。「近大と戦ったこともあり、西野と一緒にやってみたかったので、それが実現できたので良かったです。楽しむことが大事だと思ったのでみんなで楽しめました」
洛南でキャプテンを務めた津屋一球は、レベルの高い選手同士の戦いで「お客さんには楽しんでもらえたと思います」と感想を述べた。「近畿の上手い選手たちが集まったので、一緒のチームになったら頼りがいがあるし、相手にしたら嫌な相手です。お互い切磋琢磨していいゲームができたと思います」
特にライバルの岡田とのマッチアップが印象に残ったと津屋は言う。「個人的にライバルという気持ちがあって、最初は1対1で攻められましたが、僕もその後決め返したので。楽しんで試合ができました」
岡田は拓殖大学へ、津屋は東海大学への進学が決まっている。高校で日本一になれなかった2人は大学での日本一を目標に挙げた。また大学卒業後の将来の夢について質問すると、示し合わせたように同じ答えが返ってきた。「Bリーグでプレーして、日本のバスケット界を盛り上げられるような選手になりたい」
Bリーグでは『特別指定選手制度』が整備され、次々と学生のうちにプロの試合に出場する選手が出てきている。今回のエキシビションマッチはプロの試合ではないが、『プロの現場』を知るという意味では価値のある企画となった。