歳月を経て雪解けした関係性、ウェイドのジャージー交換に応じたノビツキー

歳月を経て雪解けした関係性、ウェイドのジャージー交換に応じたノビツキー

2019/02/15

ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

ウェイド「彼が断らなかったことに感謝している」

2月13日にアメリカン・エアラインズ・センターで行われたヒート対マーベリックスの試合後、今シーズン終了後に現役を引退するドウェイン・ウェイドは、マブスの生ける伝説ことダーク・ノビツキーと恒例のジャージー交換をした。

ウェイドは「これまでのジャージー交換の中でもベストに入る。彼は殿堂入りクラスの選手で、自分がリスペクトしている選手。彼が断らなかったことに感謝している」とコメント。ウェイドがこう語ったのには、理由がある。

ウェイドとノビツキーは、過去に2度NBAファイナルで対戦している。1度目はヒートが球団初優勝を成し遂げた2006年で、シリーズ平均34.7得点、7.8リバウンド、3.8アシストを記録したウェイドが同年のファイナルMVPを受賞した。このシリーズ後、審判の裁定がシリーズを決めたと主張したマブスに対し、当時24歳だったウェイドは、ノビツキーがリーダーシップを発揮していたらマブスが勝てていたかもしれないと反論。このやりとりをきっかけに、2人の関係はギクシャクし始めた。

それから5年後の2011年、マブスとヒートは再びNBAファイナルで激突。マブスは第3戦を終えて1勝2敗と劣勢だったが、第4戦から3連勝して球団初優勝を飾った。そして、シリーズ平均26.0得点、9.7リバウンドを記録したノビツキーが、ファイナルMVPを受賞した。このシーズンは、ウェイド、レブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュの『スリーキングス 』が誕生した1年目で、彼らがNBAの主役だった。結成1年目からの優勝に待ったをかけたのがマブスだったのだが、38度を超える熱が出た状態ながらも、シリーズの流れを変えた第4戦に強行出場したノビツキーをウェイドとレブロンが嘲笑し、険悪なムードが漂った。

ノビツキーは、ウェイドとの関係性について「06年の後、色々と難しい時期があった。お互いにね。お互いに納得できない発言もあった。でも、自分たちは競技者。対戦相手を好きになることは、ほとんどない。それでも、僕たちは同じ競技で戦っているわけで、家族のような存在。彼が素晴らしいキャリアを送れて、僕もうれしいんだ」と語った。

「11年には、彼が自分を追い込んでくれたおかげで、やっと優勝できた。お互いに好きではない発言もあったし、話もしない時期があったけれど、彼のことは遠くから見ていた」

試合当日は体調が優れなかったというウェイドだが、同会場でノビツキーと対戦できる最後の機会を逃すわけにいかなかった。

2人は、第1クォーター残り5分11秒に同時にコートに入る前、サイドライン上で言葉を交わし、笑顔を見せた。ウェイドは「このラストダンスでは、普段よりも特別な試合がある。思い出が多いこの会場で、ダークと再び対戦できた今日の試合は、これまでの試合とも異なるし、これからの試合とも異なるね。楽しかった」とコメントした。

今週末、2人は特別枠で出場するNBAオールスターゲームでも顔を合わす。過去を水に流した両者の間に、もう遺恨はない。

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