PJ・ワシントンとダニエル・ギャフォードで守備が改善
マーベリックスはルカ・ドンチッチとカイリー・アービングを軸とするオフェンスではリーグ屈指の破壊力を持ちながら、ディフェンスとリバウンドでリーグワーストに近い、攻守に両極端なチームだった。それでもトレードデッドラインでPJ・ワシントンとダニエル・ギャフォードを獲得したことでバランスを改善できた。オールスター休暇を使って彼らをチームバスケットに組み込み、指揮官ジェイソン・キッドは「ここからスパートをかけていく」と語った。
オールスター休暇明け最初の試合はケビン・デュラントとデビン・ブッカーを擁するサンズが相手。前半は苦戦したものの、後半開始から3分あまりで16-0のランで逆転すると、その後は試合をコントロールして123-113で勝利した。
この試合では後半に、ブッカーのフローターをギャフォードが長い腕を伸ばして豪快にブロックしてファンを沸かせた。ワシントンとギャフォードの加入は、チームの弱点解消に直結している。2人の加入はデレック・ライブリー二世にマキシ・クレーバーと既存の主力にとっても良い刺激となり、オールスターを挟んでの7連勝に繋がっている。
Not in THE LANDLORD's house 😤 pic.twitter.com/BjGpaXykhU
— Dallas Mavericks (@dallasmavs) February 23, 2024
デュラントが40分、ブッカーが39分、ドンチッチは38分の出場。両チームとも勝利に執念を燃やし、プレーオフの雰囲気を感じさせただけに、ここで競り勝てた意味は大きい。ここで「プレーオフのような雰囲気を感じたのでは?」と問われたPJ・ワシントンは「さあね。僕はプレーオフに出たことがないんだ」と周囲を笑わせたが、彼としても感じるものはあるはずだ。
ワシントンは言う。「1試合好調だっただけで何かを成し遂げたと思ったりはしない。僕らには大きな目標がある。次の試合へ、それが終わったらその次へ、そうやって目標に進んでいく。その中でプレーオフのバスケの感覚みたいなものを少しずつ積み上げられたらいいね。それが何なのか僕には分からないけど(笑)、僕としてはチームプレーを第一に、その中で自分らしくアグレッシブにやるだけさ」
ドンチッチはいつものようにオフェンスを引っ張り、41得点9リバウンド11アシストと素晴らしいパフォーマンスを見せた。「7連勝はしばらく経験していなかったから気分が良いね」と彼は言う。
マブスはこの勝利でサンズをかわし、プレーオフへのストレートインとなる6位へと浮上した。まだ先は長いが、直近の連勝、そして攻守のバランスが劇的に改善したことでチームの自信は増し、雰囲気は良くなっている。気分良くプレーできている時のドンチッチは誰にも止められない。マブスはここからさらに調子を上げていきそうだ。