富永啓生

写真=野口岳彦

世界のトップ高校生がアメリカに集合

NBAとFIBAは、オールスター期間中に世界31の国と地域から男女63名の高校生を招待して行われるバスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・グローバルキャンプ(BWB)を開催する。

BWBとは、NBAとFIBAが主催しているバスケットボールを通じて行われる社会貢献活動。NBAとWNBAの現役選手、引退した選手、チームスタッフやFIBAコーチが指導者として参加しているイベントで、世界各国で開催されている。

今回のBWBグローバルキャンプは、2月15日から17日の日程でクイーンズ大学シャーロット・レビーン・センターで開催され、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパからトップレベルの高校生男女63名が参加。現役NBA選手では、2019年のNBAオールスターに選出されたニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)とニコラ・ブーチェビッチ(マジック)の他、2018年のドラフト全体1位指名を受け、自身も過去BWBに参加経験のあるディアンドレ・エイトン(サンズ)、そして2017-18シーズンのオールルーキー・セカンドチームに選出されたボグダン・ボグダノビッチ(キングス)がコーチを務める。

2001年から始まったBWBには、世界のトッププレーヤーになれる素質を持った選手が多く参加している。2018-19シーズン開幕ロスターにはBWB参加経験のある27選手(過去最多)が登録されたことからも、キャンプ参加が選手に与えている影響の大きさがうかがえる。

NBAオールスター2019の一環として行われる今回のBWBには、日本からも富永啓生(桜丘高)、田中力(IMGアカデミー)、林未紗(足羽高)の3選手が参加。BWBでは、バスケットボールのスキルに関する指導だけではなく、リーダーシップとコミュニケーションに関する講義も行われる。

また参加者には、スペクトラム・センターで開催されるNBA1年目と2年目のがアメリカ出身選手により構成されるU.S.チームと、米国外出身選手で構成されるワールドチームに分かれて対戦するライジングスターズ、オールスターサタデーナイト、第68回NBAオールスターゲームを観戦する特典も与えられる。