モンテ・モリス

写真=Getty Images

「母からはずっと使うべきと言われていた」

西カンファレンスの前半戦最大のサプライズは、ナゲッツの躍進だ。シーズン開幕前の時点でプレーオフ進出は固いと予想されてはいたが、ウォリアーズを始め激戦の西地区で首位争いを演じられると予想する意見は少なかった。

そのナゲッツの中でも急成長を見せている一人が、2年目のモンテ・モリスだ。1年目の昨シーズンは3試合の出場に終わったが、今シーズンは早くも55試合に出場し、平均10.7得点でセカンドユニットのオフェンスを引っ張っている。

そのモリスが、最近フローターを使うシーンが頻繁に見られるようになった。191cmとNBAではサイズのないモリスにとっては有効なテクニックで、特に珍しいシュートでもないのだが、これまではあえて使わずにいたそうだ。そのフローターを使い始めた理由を『Mile High Sports』に語ったモリスは、誰よりも近くで自分を見てきた人物の助言があったことを明かしている。

「僕は大きな選手じゃないからフローターを練習している。ケガのリスクを避けるために、相手との接触を減らせるフローターを放っている。このレベルで長くプレーすることが自分にとっては大事なことで、このショットを上手く使いこなせば実現できると思うんだ」

「ずいぶん前から練習ではやっていたんだけれど、実戦で使い始めたのは今シーズンが初めて。母からは使うべきだとアドバイスされていたんだけど、これまでは使わなかった。大学時代にも大きい選手はいたけれど、NBAになるとレベルが全く違う。より効果的なプレーをするために、このショットを取り入れないといけなかった」

これから試合を重ねていくに連れて、彼のフローターがトニー・パーカーの『ティアドロップ』級の技に進化するかどうか、注目したい。