18分の出場で10得点11アシスト8リバウンド、147得点の快勝の立役者に
腰と背中の怪我で欠場中だったネッツのベン・シモンズが、現地29日のジャズ戦で11月6日のバックス戦以来となる復帰を果たし、147-114の快勝に貢献した。第1クォーター残り6分47秒、途中出場でコートに立ったシモンズは6秒後にロイス・オニールの得点を導くアシストを記録。出だしから持ち味全開のプレーを見せると、18分14秒の出場でフィールドゴール5本中5本成功の10得点11アシスト8リバウンドと上々の内容だった。
復帰戦が成功だったかと聞かれたシモンズは、「僕たちは試合に勝った。だからイエスだよ。勝利が僕にとっての目的で、本当に気にしていることだ」と答えた。また、久しぶりの実戦復帰にも関わらず、コートに入った直後にアシストを決めた点については「僕がボールを持てば常にファストブレイクになる」と、自身のボールプッシュ能力に自信を見せた。
そしてプレーする時に重視していることを「ペースを上げていくことだ」と語る。「多くのチームは、全てのポゼッションでボールプッシュをしていくチームに対して準備ができていないと思う。(プッシュすることで)オフェンス面では、いろいろなマッチアップが生まれていく。そして、ディフェンスの動きを読んで、相手が何をしてくるのか見極めていく」
わずか18分の出場で11アシストというスタッツが示すように、シモンズは持ち味のサイズを生かした力強いアタックでディフェンスのズレを作り出し、次々と味方のシュートチャンスを演出していった。
「とても印象的だった」とネッツのジャック・ボーンヘッドコーチは、シモンズのプレーを讃え、147得点とオフェンスが爆発したのはシモンズのおかげと続けた。「今夜、みんなのプレーが良かったのは、ベン・シモンズがもたらしたインパクトによるものだ。とてもシンプルなことだよ。ボールムーブが良かったののは、彼のおかげだ」
ここまで何度も故障に苦しめられ長期離脱を経験しているシモンズだが、今日の復帰戦で引き続き他の選手にはないオンリーワンの武器を持ち、違いを生み出せる力を持っていることを証明した。今回こそ、このまま故障の再発なく試合出場を続けてくれることを願いたい。