RJ・バレット

「愛するチームを2019年のような状態に戻したい」

RJ・バレットとイマニュエル・クイックリーは土曜の朝、遠征先のインディアナポリスのホテルでトレードを知らされた。2人は揃って1月1日に新天地トロントに到着。カナダ人のバレットにとって、今回のトレードはまさに希望通りのもの。「ここに来ることができて本当にうれしい。最高の気分だ」と彼は満面の笑みを見せた。

「トレードだと言われた瞬間は『何だって!?』って感じだったけど、母国に戻ってプレーできると知って本当にうれしかった。僕はずっとラプターズのファンとして育ったんだ。このユニフォームを着てプレーできるのは最高だよ」

「小さい頃から父に連れられて試合を見に来ていた。デマー・デローザンやホセ・カルデロンを見るためにね。カイル・ラウリーが来た時のことも覚えている。ファンとして試合を見るのはいつも楽しかった。このコートでプレーするとまた違った気持ちになるんだろうね」

チームの練習施設はカナダ代表で使っているため、彼にとっては馴染みのあるもの。「故郷に帰ってきた、という気持ちだ。他のどこであっても、この感じは味わえないだろう。家に帰りたくない人なんていない。家族や友人が見ている前でプレーしたい、愛するチームを2019年のような状態に戻したい。そう思わない人はいないよね?」と彼は言う。

「故郷のチームでプレーできるのは本当に恵まれている。でも19歳でここに来たら上手くいかなかったんじゃないかとも思う。ニューヨークでプロ選手としてのルーティーンを確立できた。少し大人になった今の僕は、このチームで自分がどう働けばいいのか分かっている」

そしてクイックリーも、バレットに負けず劣らずラプターズに来たことを喜んでいる。信心深い彼は「神は僕が日々成長する機会を与えてくださる。より良い人間になるモチベーションを毎日もらっているんだ」と言う。

彼らのデビュー戦となったホームでのキャバリアーズ戦、開始1分でバレットのパスからクイックリーの3ポイントシュートが決まり、それぞれ新天地での初アシストと初得点を記録した。バレットは19得点9リバウンド、クイックリーは14得点6リバウンド3アシスト2スティールを記録。ラプターズの124-121での勝利に貢献した。

「このアリーナで何度もプレーしたけど、今回が一番素敵だ」とバレットは語った。「良いバスケができていた。みんなプレーを楽しんで、互いに支え合っていた」