浮上できないチームは新たな再編に乗り出す可能性大
現役復帰を切望しているクリス・ボッシュに、ブルズが救いの手を差し伸べる可能性が出てきた。
2015年から2年続けて血栓症と診断されたボッシュは、今シーズン開幕に向けたトレーニングキャンプに参加するための身体検査で問題が発覚し、事実上ヒートから戦力外通告を受けた。ヒートで現役が続けられない今、ボッシュは治療とトレーニングを続けながら現役続行の可能性を模索している。
血液希釈剤の投与を受けている関係で、相手と激しい接触のあるバスケットボールの試合出場にドクターストップがかかっている状況ではあるが、もし健康な状態であると認められた場合、ブルズが今年のオフに獲得を検討すると『ESPN』が伝えた。
ヒートは3月1日を待ってボッシュを解雇する見込み。同日以降に解雇された選手は、今シーズン中に他チームに移籍したとしてもプレーオフ出場資格が与えられないからだ。
今シーズンのブルズは、開幕前にデリック・ローズを見限ってニックスにトレード。ジミー・バトラーを中心としたチーム作りに着手し、ドゥエイン・ウェイドとラジョン・ロンドを獲得した。豪華な顔ぶれにシカゴのファンは期待したが、不安定な戦いぶりが続いて連敗も多く、レギュラーシーズン45試合を終えて22勝23敗。
なんとか東カンファレンス8位とプレーオフ争いには加わっているものの、ロンドは指揮官フレッド・ホイバーグと衝突してからベンチに回され、ウェイドのパフォーマンスからは年齢的な衰えが見えており、相も変わらずバトラーの孤軍奮闘が続いている状態だ。
巷の噂ではトレード期限までにロンドを含む主力を何人か放出するとも言われている。それが事実なら、バトラー、ダグ・マクダーモットを軸に据えるチーム作りに方針を転換するということ。そうなれば、ボッシュ獲得というプランは理屈に合わない。
ヒートでレブロン・ジェームズ、ウェイドとともにNBA優勝2回を達成したボッシュは、キャリア平均19.2得点、8.5リバウンドを記録。ヒートで6年一緒にプレーしたウェイドとのコンビがシカゴで見られる日は、果たして本当に来るのだろうか。