オースティン・リーブス

自分を信じると同時に、正しいプレーをすることが本当に大切なんだ」

レイカーズはサンズ戦、トレイルブレイザーズ戦を接戦で制し、勝率を5勝5敗の5️割に戻している。

レイカーズはサンズ戦より、開幕から先発を務めていたオースティン・リーブスをシックスマンにする戦術変更を行なった。変更後より2試合を終えたばかりだが、リーブスがセカンドユニットの軸となって、オフェンスを牽引することがポジティブな影響を与えているのは結果が何よりも示している。

昨シーズンに主力選手としてステップアップを果たし、チームのカンファレンス決勝進出に貢献。今夏のFIBAワールドカップ2023でもアメリカ代表に選出されるなど、リーブスはNBA有数の若手ガードとして評価を高めている。

ダービン・ハムヘッドコーチは「私は彼のことを完全に信頼している」とここまでのリーブスのパフォーマンスについて満足している。その上で起用法の変更に際して、リーブスに次のことを伝えたと明かす。

「1つはバランスをよくするためだ。先発だと、ボールはレブロン(・ジェームズ)、ディーロ(ディアンジェロ・ラッセル)にAD(アンソニー・デイビス)に渡ることになる。そして、ベンチスタートになっても出場時間が減ることはない。また、試合の最後にはチームのためにプレーしている。ティップオフで中継に映らないが、それ以外で変わることはなにもない」

リーブス本人は、起用法の変化について「僕にとって、バスケットボールはバスケットボールだ。先発、ベンチスタート、自宅でのピックアップゲームと、どんな状況でも同じようにプレーすることを心がけている」とまったく気にしていないと語る。そして、この考えは兄の影響が大きいと続ける。

「家族、特に兄は、僕が小さい時にたとえシュートが入らない時でも正しくプレーする方法など、本当に素晴らしいことを教えてくれた。自分らしくプレーする、自分を信じると同時に正しくプレーすることが、本当に大切なんだ」

ハムが語るように、セカンドユニットでのプレーが増えることでリーブスがハンドラーを務める機会は自然と増える。それに伴って彼の非凡なクリエイト能力を発揮できる場面も増えていくだろう。

この起用法が機能すれば、レイカーズは48分間にわたってより効果的なオフェンスを継続できるはずだ。