福田社長「初年度参入をあきらめざるを得なかったことが悔しくてたまりません」

熊本ヴォルターズは11月1日、2026年に誕生する「B.LEAGUE PREMIER(以下、Bプレミア)」の参入目標時期を、これまで掲げていた2026-27シーズンから2030-31シーズンに延期することを発表した。

クラブを運営する熊本バスケットボール株式会社は、今年3月に開催した記者会見で「2026年からのBプレミアへの参入を目指す」と発表していたが、今年6月に開催されたBリーグ実行委員会で「Bプレミア参入チームが上限の18チームを超え、相対評価が起こる可能性が高まっている」という主旨の説明を受けたことから今回の決定に至ったと説明。まずはバスケットボールの実力で2024-25シーズンからのB1昇格を勝ち取り、チームがトップリーグを現実のものとして体感した上で、真に地域に根差したプロスポーツ集団として発展を目指していくとした。

同社の福田拓哉社長は今回の延期について「熊本ヴォルターズに関わるあらゆるみなさんにとって負担が少なく、合理的であると判断したことをご理解いただきたい」と説明。Bプレミア参入の3基準(2シーズン連続の売上12億円、平均入場者数4000人、規定をクリアしたアリーナの所有)とクラブの現状に大きな乖離があることを明らかにし、まずは現行のB1を経験し、クラブの基礎体力を高めることが必要であるとの結論を出したという。

その上で福田社長は「初年度参入をあきらめざるを得なかったことが悔しくてたまりません」と胸の内を吐露。「今シーズンの次の試合、観客数、応援いただくスポンサー各社様の数と熱量が7年後に直結しています。(中略)世界最高峰のバスケットボールが、スポーツエンターテインメントが、日々の生活の中にある熊本を共に創り上げていただきますよう、改めてお願い申し上げます」とファンやステークホルダーにメッセージを送った。