「俺はいつだってメロの味方だよ」
1月22日、ロケッツとのトレードを成立させたブルズは、カーメロ・アンソニーの獲得を発表した。
とはいえ、カーメロの先行きが不透明な状況に変わりはなく、近日中にブルズから解雇される、あるいは再び他チームにトレードされる可能性が高い。カーメロは、昨年11月にロケッツを離れて以降、トレーナーと練習を続けコンディション維持に努めている。おそらく彼の希望は、プレーオフに進出可能なチームへの移籍だろう。もしそうなら、先発にこだわっていては出場機会は得られない。セカンドユニットでの起用に対応し、短時間のプレーでチームに力を与えられなければ、また行き場を失いかねない。
苦しい立場に立たされているカーメロに、元NBA選手のアレン・アイバーソンがエールを送った。現役時代、ナゲッツでカーメロとチームメートだったアイバーソンは、「(批判に対して)失礼ながら、彼はチームの力を上げてくれる存在だ!」というメッセージを添えて、同選手の画像をInstagramに投稿した。
アイバーソンが苦しむカーメロを勇気付けたのは、今回が初めてではない。彼がロケッツと別行動を取った昨年11月にも、『The Athletic』にこう語っている。
「メロのことは気にかけているし、彼が大好きだから、自分も心を痛めている。彼は素晴らしい人物だ。ただ、今の状況を正さないといけない。人生では、試練に直面するもの。今回の件は、彼が乗り越えないといけない戦いだ。ダウンを喫しても立ち上がって、最終的に勝者にならないといけない戦いだ。彼なら対応できるし、本人にとって最適なスポットを見つけられる。俺は彼の力を信じている。強靭な心の持ち主でもある。家族、友人に支えてもらえているはずだ。メロなら大丈夫。俺はいつだってメロの味方だよ」
燻った状態から脱出できるかどうかは、カーメロ次第。それだけの力がある選手だからこそ、アイバーソンも、『弟分』の復活を信じている。