写真=Getty Images

ポール・ジョージはフランク・ヴォーゲルの下でNBAのスター選手へと成長した。

ペイサーズは先日、フランク・ヴォーゲルのヘッドコーチ退任を発表した。

2007年からペイサーズのアシスタントコーチを務めたヴォーゲルは、2011年に当時のヘッドコーチだったジム・オブライエンが解任された際に暫定ヘッドコーチとなり、37勝45敗でチームを2006年以来のプレーオフ進出に導いた。その手腕が評価され、シーズン終了後に正式にヘッドコーチに就任。

在任中250勝181敗という成績を収めたものの、2016年のプレーオフ1回戦でラプターズに敗れた後、ペイサーズはヘッドコーチ交代という結論を下した。

2010年のドラフトでペイサーズから指名されたポール・ジョージにとって、ヴォーゲルはNBA1年目から指導を受けた恩師にあたる。ヴォーゲルのコーチングの下、ジョージはチームのエース、そしてNBAオールスター選手にまで成長。ヴォーゲルとジョージを中心としたペイサーズと言えば、2012年から2014年まで、3年連続してプレーオフでヒートと熱戦を繰り広げた印象が強い。

当時のヒートは、レブロン・ジェームズ(現キャバリアーズ)、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュの『スリー・キングス』が在籍したリーグ最強チーム。そのヒートを相手に、ペイサーズはプレーオフのシリーズでいずれも最低第6戦までもつれる戦いを見せた。

そのポール・ジョージが、恩師に対する感謝の気持ちをInstagramで表している。

「自分の人生の中で、最も影響を与えられた一人! 僕たちの関係、情愛は終わらない。これまでともに歩んだ道のり、共有した数々の思い出に感謝しています! この写真こそ、僕たちの関係性を最も表している。あなたが語りかけ、僕がその言葉に耳を傾ける。そうやって一緒に答えを導き出してきたんだ! 対戦する側に回り、初対戦の時、試合で初得点を決めた後、あなたにウィンクするのを楽しみにしています」

ジョージは2014年8月に行なわれたアメリカ代表エキシビジョンゲームで右足の開放骨折という重傷を負ったが、2015年4月5日のヒート戦でスピード復帰を果たした。完全復活を果たした今シーズンは、キャリアハイとなる1試合平均23.1得点をあげ、プレーオフ進出に貢献した。