ヨキッチ「ジャマールも言ったように、なんで僕らが再び勝てないと思われるんだろうね?」
昨シーズン、ナゲッツはチーム史上初のNBA王者となった。オフにブルース・ブラウンが移籍したが、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2大エースを軸にしたロスターに大きな変化はなく、より熟成された完成度の高いチームバスケットボールを武器に連覇を目指す。
今オフ、NBAでは先日のデイミアン・リラードを筆頭にオールスター選手の活発なトレードが行われた。バックス、セルティックス、サンズらが大物を獲得し注目を集め、昨シーズンのカンファレンスファイナルでナゲッツと戦ったレイカーズの補強も高い評価を得ている。しかし、マレーは「僕たちは再び優勝できると思う。最も大切なのはシーズンを通して直面する逆境や浮き沈みを乗り越えること。そして(シーズン終盤の)4月から6月に向けての準備をすることだ」と自信満々に語った。
昨シーズンのファイナルMVPであるヨキッチは「できる限り多くの試合に勝って、シーズンを通して楽しく過ごしたい」と、いつも通りの自然体の姿勢を崩さない。だが、同時に連覇への強い意欲も見せた。「もう1度優勝する機会を得ること。それがおそらく僕たちにとって次のステップになる。ジャマールも言ったように、なんで僕らが再び勝てないと思われるんだろうね?」
連覇のためには、メンタル面で勝利へのハングリーさを保ち続け、成長への貪欲な姿勢が必要だ。マイケル・マローンヘッドコーチはそのことを熟知しているからこそ、すでにトップ選手の地位を確立しているマレーやヨキッチの2人にもさらなる進化を求めている。マレーについては昨シーズンのプレーオフで平均26.1得点、7.1アシスト、5.7リバウンド、3ポイントシュート成功率39.6%というハイパフォーマンスの継続を要求する。マローンは言う。「ジャマールに対する私の挑戦は、彼がプレーオフ20試合で見せたプレーを今シーズンも披露することだ。彼はプレーオフで本当にすごい活躍ぶりだった。彼には初のオールスター出場を果たし、オールNBAに選ばれてほしい」
また、現在NBA最高のビッグマンと評価されるヨキッチについては「ニコラにとって大きな課題は、リーダーとしてより声を出してチームを引っ張る方法を模索し続けることだと思う」と語った。「ニコラに対して、家に帰って左のジャンプフックの練習をしてほしいと言うことはない。彼はこの数年に渡って逆境に対処し、身体を絞ってフィジカルを強くし成長を続けている。そしてシーズンMVPを2度受賞し、世界チャンピオンとなった。ただ、それでも常に成長の余地はある」
ヨキッチ、マレーが指揮官の期待通りの成長を遂げた時、ナゲッツが連覇を達成する可能性はより高くなるはずだ。