速攻とセカンドチャンスポイントでリードを奪う
24勝17敗のサンダーと16勝23敗のキングスが対戦した。成績上位のサンダーが素早いトランジションから速攻を連発し、オフェンスリバウンドから得点を重ね、きっちりと勝利している。
序盤は互いに簡単なターンオーバーを量産し締まらない展開に。それでもサンダーはラッセル・ウェストブルックが無理に1on1を仕掛けずパスを散らし、インサイドで着実に得点を重ねてリズムをつかむと、速攻とエネス・キャンターのオフェンスリバウンドと攻めのバリエーションを広げてリードを広げる。
ウェストブルックがディフェンスリバウンドから持ち込み速攻を連発。サンダーが前半で17点を速攻から決めたのに対し、キングスは2点止まりと、トランジションの差が59-46というスコアにも表れた。
要所で魅せた「ウェストブルックタイム」
後半に入るとキングスの時間帯がやってくる。デマーカス・カズンズがインサイドを攻め、前半よりもアグレッシブにリングにアタックを始めたギャレット・テンプルがドライブから得点を重ね9-0のランで追撃した。
それでもこの苦しい時間帯にウェストブルックが1on1を多用し、高速ドライブやジャンプショットで得点を重ねキングスの追い上げムードを断ち切った。
88-79とサンダーが9点リードで迎えた第4クォーター、またしてもウェストブルックが決定的な働きを見せる。1on1からキャンターのシュートをアシストし、ステップバックから3ポイントシュートをねじ込み11-2のランを演出。残り5分30秒で15点のリードを奪い勝利をグッと引き寄せた。
その後カズンズが勝利への執念を見せ、リングに強引にアタックし5分半で11本のフリースローを獲得するも逆転には至らず、最終スコア122-118でサンダーが勝利した。
ウェストブルックが36得点11リバウンド10アシストのトリプル・ダブルを記録し要所を締めた。キャンターがベンチから29得点12リバウンド(7オフェンスリバウンド)とインサイドで存在感を見せた。
敗れたキングスはカズンズが31得点11リバウンド7アシスト、ルディ・ゲイが22得点10リバウンドと中心選手がしっかり活躍し、出場した選手全員が得点したが、あと一歩及ばなかった。
ウェストブルックのトリプル・ダブルの活躍で勝利したサンダー。だがウェストブルックはリーグで2番目に多い平均5.4ターンオーバーを記録しており、今日も7ターンオーバーとミスが目立った。格下相手であれば大事には至らないが、プレーオフを視野に入れるとターンオーバーを減らすことが急務となる。