グレッグ・ポポビッチ

写真=Getty Images

アメリカ代表ヘッドコーチも兼任

スパーズを率いて23年目のグレッグ・ポポビッチは、今月28日に70歳の誕生日を迎える。リーグ史上、70歳を超えてヘッドコーチを務めた指揮官は、ビル・バートカ(71歳)、ヒュービー・ブラウン(71歳)、ラリー・ブラウン(70歳)、そしてポポビッチの4名しかいない。そのポポビッチは、今シーズン終了後に現在の契約を満了する。気になるのは来シーズン以降もNBAで指揮を執り続けるかどうかだが、本人は未定であることを強調した。

1月16日のマーベリックス戦後、去就について聞かれたポポビッチは「分からない」と返答。球団社長であるRC・ビュフォードとは定期的に今後について話し合いを続けていることを明かしたものの、まだ何も決まっていないという。

ポポビッチは、2017年からアメリカ代表のヘッドコーチも兼任している。今年のオフには中国で開催される2019FIBAワールドカップ、来年の夏には東京五輪で指揮を執る予定だ。ポポビッチの両肩には、ワールドカップ3連覇、オリンピック4大会連続金メダル獲得という重責がのしかかっている。代表での大仕事に加えて、スパーズの指揮官を続けるとなれば、心身の疲労も相当なものになるはず。そう考えれば、今シーズンを最後に後進に道を譲るのは、自然な流れかもしれない。

1990年代後半からNBAを盛り上げ、スパーズ王朝時代を築き上げた名将の決断に、注目が集まる。