得点力のある選手を獲得しフィッシャー体制2年目で結果を残せるか

マティアス・フィッシャーヘッドコーチを招聘し再出発となった昨シーズンは、結果的に27勝33敗と負け越しはしたものの、シーズンが経過するにつれ戦術が浸透し収穫も多かった印象だ。特に同地区のチャンピオンシップに進出したチームからも勝ち星を奪い、機能すれば上位チームとも十分に渡り合えることを証明した。しかし、このオフはこれまで絶対的エースだったディージェイ・ニュービルと帰化選手として中心を担っていたアイラ・ブラウンが退団となり、新しいフェーズに入ったことを感じさせた。ロスター12人のうち6人が継続となり昨シーズンまでの積み上げも感じるが、インパクトのある選手の新加入が続いた。まずは佐賀バルーナーズから昨シーズンB2で日本人得点王となった西川貴之を獲得し、レバンガ北海道から強力なスコアラーのショーン・ロングも加入。さらに茨城ロボッツからベテランポイントガードの多嶋朝飛も獲得し、バックコートに厚みを持たせた。2人の新外国籍選手もヨーロッパでの経験が豊富でフィッシャーヘッドコーチのバスケにすぐに順応するだろう。強豪ひしめく西地区を戦い抜いて3シーズンぶりのチャンピオンシップ進出を目指す。

B1で唯一帰化枠・アジア特別枠を使用せず、外国籍がビッグマン3人というオーソドックスなスタイルで挑むことになるが、カロイアロはウイングの動きもできるため、竹内譲次や土屋アリスター時生と併用するビッグラインナップも可能。大阪の伝統的な『走るバス ケ』をベースにしながらも、フィッシャー ヘッドコーチが志向する緻密なハーフコートバスケも展開できる強みを生かしていきたいところ。

所属選手一覧

『FP(ファンタジーポイント)最多日本人選手』

※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。

西川貴之
昨シーズン、佐賀で平均14.6得点、2.4リバウンド、2.8アシストを記録。3ポイントシュートは試投数5.5本で39.9%と高確率で成功させた。シーズンハイの32得点を含め、20得点以上を挙げた試合が22試合と脅威のスコアリング能力を発揮。今シーズンも日本人エースとして爆発的な得点力に期待がかかる。

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【注目選手】

多嶋朝飛
昨シーズン、茨城で59試合中43試合で先発出場し、22分58秒の出場で平均6.8得点、3.1アシスト、0.8スティールを記録。44.9%と高確率で成功させる3ポイントシュートなどシュートのうまさも光るが、卓越したゲームコントロールは重要な場面で力を発揮するだろう。ベテランとしてチームを引っ張るキャプテンシーにも期待したい。

ショーン・ロング
2021-22シーズンには得点王に輝いたものの、昨シーズン序盤はパフォーマンスが安定しなかった。しかし、終盤に本来の力を発揮し始め、30得点オーバーを4度も記録。リバウンドでもチームを助ける活躍をしてくれるはずで、ニュービルが抜けた得点力の穴を補うためにはこれ以上ない補強である。