第2クォーターに7本中5本の長距離砲を沈めて一気に逆転
バスケットボール男子日本代表がワールドカップの最終戦でカーボベルデ代表と対戦した。
日本の先発は河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの5人。日本はホーキンソンのフリースローで先制し、渡邊が速攻からバスケット・カウントを獲得と先手を取ったが、トランジションでアウトナンバーを作るもわずかにパスが合わず、速攻を決め切れずに得点が伸び悩んだ。さらにオープンを作るも3ポイントシュートを決め切れず、7本連続で失敗。リズムに乗れない日本は221cmのセンターを中心にインサイドを攻められ、アリウープを食らうなどペイントエリアで失点をかさねて最大8点のリードを許した。それでも、ホーキンソンがチームで最初の3ポイントシュートを沈め、さらに富永啓生も長距離砲で続き、17-19と追い上げて第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、連携プレーが機能し、長距離砲が炸裂した日本がペースを握る。ホーキンソンが合わせから連続得点を挙げ、ピック&ポップから3ポイントシュートを射抜く。河村が持ち味である高速ドライブに加え、3ポイントシュートも成功させて勢いに乗せると、富永が連続で3ポイントシュートを沈めて一気にリードを2桁に乗せた。こうして7本中5本の長距離砲が決め、このクォーターだけで33点を奪った日本が50-37で試合を折り返した。
後半開始直後、ドライブから連続失点し1桁点差に戻された日本だったが、すぐさま反撃。馬場が速攻からダンクをかまし、ホーキンソンも速攻から3点プレーを成功させるなどトランジションが機能した。カーボベルデのインサイドプレーに苦戦し突き放せない展開が続いたが、富樫がプルアップスリー、富永がディープスリーを沈め、残り4分で18点のリードを奪った。
73-55で最終クォーターを迎えた日本だったが、突如シュートが決まらなくなり、5分以上も無得点が続く。フィジカルかつ粘り強い守備でイージーシュートを許さず、我慢の時間帯をディフェンスでしのいでいたが、タッチが回復せず、残り3分38秒にはセカンドチャンスから3ポイントシュートを決められ5点差まで迫られた。
その後、ホーキンソンがブロックショットにオフェンスファウルを誘発と、ギリギリのところで失点を防ぎ続け、最終スコア80-71で辛くも逃げ切った。これでアジア勢1位となった日本はパリ五輪の出場権を獲得した。