富樫勇樹

ホーバスHC「私たちはアンダードックです。でもこの状況は好きです」

いよいよワールドカップ2023が開幕する。初戦のドイツ戦を明日に控え、最終調整に入った男子日本代表が公式会見に応じた。

登壇したトム・ホーバスヘッドコーチはこのように現在の心境を語った。「プレッシャーはあるけど、良いプレッシャーです。日本のファンの皆さんは本当に支えてくれています。対戦相手は日本よりランキングが上のチームばかりで、私たちはアンダードックです。でも、この状況は好きです」

ホーバスヘッドコーチとともに登壇した富樫勇樹も「コーチが言ったように僕たちはアンダードックです」と言い、指揮官の意見に同調した。だが、それと同時にこの大舞台で格上と対戦できることに喜びも感じている。「プレッシャーは全く感じていません。世界最大のステージで戦えることが楽しみで待ちきれないです」

ドイツは東京五輪でベスト8に進出し、昨年の欧州選手権では3位に入った強豪だ。FIBAが発表したパワーランキングでは、アメリカに次ぐ2位に順位を上げ、メダル候補として見られている。そのため、2人が『アンダードッグ』と口を揃えるのも無理はないだろう。だからこそ富樫は「持っているモノのすべてをコート上に出し尽くし、ハードかつスマートに楽しんでプレーしたい」と、あらためて意を決した。

そして、ホーバスヘッドコーチも格上を撃破する『ジャイアントキリング』の実現を信じている。「私たちにはホームコートアドバンテージがあり、そしてアンダードックです。これによってプレッシャーは少し軽減されます。世界ベストのチームと対戦し、自分たちがどれだけ良いチームなのかを世界に示せる機会はめったにありません。アジアでも良いチームと対戦しましたが、世界のステージは違うレベルで、NBAやユーローリーグでプレーしている選手がたくさんいます。ドイツはとてもソリッドで、オールラウンドなチームです。でも、このチャレンジにとても興奮しています」