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カイリー・アービングの控え選手がいない状況を危惧

1月7日にキャバリアーズとホークスとの間でトレードが成立し、キャブズはモー・ウィリアムズ、マイク・ダンリービー、2019年以降のドラフト1巡目指名権と交換で、NBAトップクラスの3ポイントシューターであるカイル・コーバーを獲得した。

コーバーは、右手親指骨折で離脱中のJR・スミスの代役以上の存在であり、2年連続のNBA優勝に向け役者は揃ったと言える。しかし、レブロン・ジェームズは、カイリー・アービングの代役を務められる経験豊富なポイントガードをチームに加える必要があると、以前から繰り返し主張している。

コーバーを含むトレードが成立する前、ジェームズは『Cleveland.com』に対し、「まだいくつかやらないといけないことがある」とコメント。「チームにはポイントガードが必要だ。これを言うのは最後にしたい。それが次のステップだと思う。たいていのチームには、ポイントガードが3人いるものだよ」

ジェームズが危惧しているのは、カイリー・アービングの控えがいないこと。アービングは今シーズンも好調を維持しているものの、ハムストリングの負傷により昨年末から3試合を欠場した。1月6日のネッツ戦で復帰しており重傷ではないが、レギュラーシーズン後半戦、そして、より激しさが増すプレーオフを見据えれば、今後も適時休養を与えるべきところ。

だが、現在のロスターでポイントガードはアービングと新人のケイ・フェルダーしかいない。小兵ガードのフェルダーは非凡な得点力の持ち主だが、アービングの控えとしては経験不足。2連覇を盤石にする体制を整えるには、アービングが不在でもチームに落ち着きを与えてくれる司令塔が必要というジェームズの意見は正しい。

キャブズは、ジェームズとヒート時代ともに戦ったフリーエージェントのマリオ・チャルマーズの獲得を検討しているとも噂されている。もしくは、トレード期限の2月23日までに新たな動きを見せる可能性もある。『キング』が求めるラストピースが誰になるのか、今後もキャブズの動向から目が離せそうにない。

攻撃的ポイントガードのアービング。ゲームをコントロールできる控えガードを希望していたレブロンだが、この選択が吉と出るか凶と出るか。