デイビスの決断次第で勢力図が大きく動くことに
2018-19シーズンのトレードデッドラインが過ぎるまで、これからペリカンズのアンソニー・デイビスに関する話題が増えることが予想される。
先月レブロン・ジェームズが、デイビスとの共闘について「最高だね。素晴らしいと思う。信じられないくらいすごいことになるだろうね」と、『ESPN』に語ったのをきっかけに、今シーズン終了後にデイビスがペリカンズとの延長契約に応じない場合、レイカーズを含む複数のチームによる争奪戦が始まるという論調になった。今のところは何の動きもなさそうだが、万が一、デイビスが近日中に延長契約に応じない旨をペリカンズに伝えれば、トレードデッドラインまでに超大型トレードが成立したとしても、不思議ではない。
ただ、ペリカンズとNFLセインツのオーナーを兼任しているゲイル・ベンソンは、デイビスの流出を食い止めるため、最善を尽くすと断言。『The Athletic』とのインタビューで、彼女は自身の見解を次のように述べている。
「最近のペリカンズの成績はあまり良くない。でも、彼らには時間が必要でしょう。今後も資金を投じて優秀な選手を獲得します。そして、アンソニーをチームに残すため、できることは全てやるつもりでいます」
2020年にフリーエージェントになるデイビスに対し、ペリカンズは2019年のオフに5年2億3900万ドル(約266億円)のスーパーマックス契約を提示できる。これだけの条件を提示できるのはペリカンズのみだが、ベンソンは、もしデイビスが退団を希望しても、負の感情は持たないとも語った。
「もし彼がチームを離れたいと思っても、根に持つことなどできません。ただ私は、チームを離れた選手たちとも連絡を取り合っています。(NFL選手の)ベンジャミン・ワトソンが(2015年に)退団してからも連絡を取り続けて、彼は(2018年に)戻ってきてくれました。(2017年にセインツを退団した)エイドリアン・ピーターソンも同じです。チームを離れた選手に悪意を抱くことはありません。残念な気持ちにはなっても、負の感情を抱くことはありません。神のおぼしめしに委ねています」
もしデイビスが優勝を狙えるチームへの移籍を希望すれば、NBAの勢力図は大きく動く。オーナーの誠意ある対応に心を動かされてペリカンズに忠誠を尽くすのか、それとも選手として高みを目指す方を優先するのか。結論が出るまでの間は、騒がしい状態が続くことになりそうだ。
Anthony Davis went OFF tonight! ?
?: 48 PTS (season-high) | 17 REB#DoItBIG pic.twitter.com/CaHWbWWSX4
— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2018年12月29日