男子日本代表

プレッシャーに打ち勝ち、終盤に12-0のラン

バスケットボール男子日本代表がアンゴラ代表との国際強化試合『SoftBank CUP 2023(東京大会)』に臨んだ。

日本の先発は河村勇輝、富永啓生、吉井裕鷹、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの5人。トランジションから富永の3ポイントシュートで先制した日本は、渡邊がオフェンスリバウンド奪取から冷静にバウンドパスを送り、富永のイージーシュートをお膳立て。さらに渡邊はボールプッシュからフィニッシュまで持ち込むなどさすがの力を見せつけて日本が先行した。

だが、アンゴラの激しいプレッシャーディフェンスに苦戦したことでオフェンスが停滞し得点が止まると、トランジションからアリウープを許すなど反撃され、残り3分に12-14と逆転された。それでも、渡邊とホーキンソンの中心メンバーがいない時間帯でも離されず、14-16で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、アンゴラの巧みな連携プレーを止められず、ゾーンにした瞬間に3ポイントシュートを射抜かれるなど出鼻を挫かれた。それでも、富永が3ポイントシュートを決め返し、渡邊との連携からホーキンソンがダンクを決めて悪い流れを断ち切ると、再び富永がステップバックスリーを沈めて1点差まで詰め寄った。

しかし、ゾーンが機能せず、再び3ポイントシュートを射抜かれてしまうと、さらに8点ビハインドの残り3分27秒には、渡邊がドライブの際に右足を負傷し、そのままコートを後にするアクシデントに見舞われた。このまま崩れてもおかしくなかったが、富樫がプルアップスリーを沈めると、素早いパス回しから井上、吉井も3ポイントシュートで続き、32-36で前半を終えた。

後半は河村勇輝、富永、吉井、原修太、ホーキンソンの5人でスタート。なかなか長距離砲が決まらないものの、オフェンスリバウンドに全員が絡んでポゼッションを増やすと、ディフェンスでも相手のフィジカルにアジャストしていく。河村のバックビハインドパスを受けた富永がこの試合4本目の3ポイントシュートを射抜いたが、セカンドチャンスポイントやターンオーバーからの失点を許すなど我慢の時間帯が続いた。それでも川真田紘也が攻守で素晴らしいプレーを見せて勢いを与えると、馬場が終盤に連続でファウルを誘発し、4本連続でフリースローを決めて51-49と逆転して最終クォーターを迎えた。

日本は24秒ショットクロックが鳴るのと同時に、富永が長距離砲を射抜いて先制すると、タフなディフェンスを軸にリードを保つ。残り5分半には河村がタフな3ポイントシュートを沈めて8点をリードでしたが、ここから0-7のランを浴び、1点差に迫られたところで日本はタイムアウトを取った。直後、富樫が3本のフリースローを獲得して落ち着きを与えると、川真田が身体を張った好守で失点を防ぎ、馬場がトランジションのフィニッシャーに。原と吉井のダブルチームでボールを奪い、ターンオーバーからの得点に成功するなど、それぞれが自分の役割を果たした日本は1点差に迫られてから12-0のランで一気に突き放した。こうして、終盤に勝負強さで上回った日本が最終スコア75-65で勝利を収めた。