渡邊雄太

ニュージーランドとの強化試合は欠場へ

ワールドカップまで1カ月を切り、強化を進めているバスケットボール男子日本代表は7月29日から直前合宿をスタートさせた。そして、今回の合宿からサンズの渡邊雄太がついに合流した。

取材に対応した渡邊は現在のチームの雰囲気についてコメントした。「僕自身も合流したばかりで覚えなければいけないことが多いですが、この先が楽しみです。まだ選考の途中で、誰が落ちても誰が入っても不思議ではない状況の中で、それぞれが競争心、緊張感を持ってやっています。僕もNBAで同じことを5年間ずっとやってきたので分かるんですけど、こういう時に楽しめる人が強いといます。この2日間良い練習ができています」

また、コンディションについても言及し、負けず嫌いがうかがえるエピソードを披露した。「(トム・ホーバスヘッドコーチには)急に飛ばし過ぎないようにと言われたんですが、結局全部(の練習)に入っちゃいました。みんなはgame readyな状態の中で、僕はまだそこまで持って行ってないんですけど、やり始めたらやっちゃいました。そのバランスは気を付けないといけないと思っています」

8月2日、4日にはニュージーランドとの国際強化試合が行われる。渡邊は7月28日に自身のツイッターを更新し、代表メンバーと合流したことを報告するとともに、「ただ先に謝っておきたいのが、この先いくつか出場しない強化試合があります。僕個人だけの意見ではないと言う事と、全ては8月25日に万全の状態を持っていくためですのでご理解いただければと思います」と、強化試合に出場しない可能性があることを示唆していた。そして、指揮官のトム・ホーバスは「ニュージーランド戦は彼はやらないです」と言い、渡邊の欠場を明言した。

渡邊が次の強化試合に出場しないことはファンにとっては残念だろう。ただ、「昔からずっと日本は練習がゆるいと感じていたんですけど、今はそんな心配をする必要が一切ないというか。むしろ仕上がっていない僕が合わせなきゃいけないくらい、みんながピリピリしてる状態でやれています」と、渡邊が絶賛するほどの強度で練習ができている現在のメンバーなら、必ずや本番に繋がるパフォーマンスを見せてくれるはずだ。