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復帰の道も残されているが、先行きはいまだ不透明

血栓症の影響でチームからドクターストップをかけられ、コートから遠ざかっているクリス・ボッシュ。現時点では2月にヒートがボッシュを解雇するという噂も出ているものの、本人は空いた時間を使って今後の身の振り方を真剣に考えているようだ。

『AP通信』によれば、ボッシュはラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーに姿を見せ、「今は自分が何をしたいかを探し求めているところ。それで出た結論は、自分の心に従い、自分が幸せに感じることに従うということだった」と語ったという。

一見すると身体的に何の問題もないように見えるが、血栓症を抱えたまま激しい接触のある競技に復帰すれば、命の危険に晒されるリスクがある。ヒートはそれを考え、『彼のために』出場を認めていないが、このところ2018-19シーズン終了までの契約を破棄する形での解雇を検討している様子。どのチームもリスクを考えないわけにはいかず、ボッシュがフリーエージェントになったとしても、獲得に手を挙げるかどうかは不透明だ。

ボッシュ自身も、現役続行に強い意欲を持ちながらも、家族の存在、そして引退後の人生の方が長いことを考えれば、コートを去る決断を下しても不思議ではない。

ボッシュも「今は自分のこと、自分が抱えている問題のことを学んでいる段階。バスケットボールのない生活にどうやってうまく対応するのかを考えている。もう引退後のような生活を送っているからね」と、言う。

「いずれ状況が好転して、自分のやりたいことをやれるようにできたらと思う。ただ、それが何なのかは、まだ自分でも分かっていないんだ……」