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「あの瞬間、彼のキャリアは永久に語り継がれるものになった」
『華の2003年ドラフト組』として知られ、公私ともに仲の良い関係で知られるレブロン・ジェームズとドゥエイン・ウェイドは、2010年からヒートで4年間をともに過ごし、2012年と13年に2連覇を達成した。14年にはジェームズがキャバリアーズに復帰してコンビを解消。2016年にはウェイドが慣れ親しんだヒートを離れ、故郷シカゴに戻りブルズでプレーしている。
チームメートではなくなっても以前と変わらぬ友情で結ばれている2人だが、ウェイドは、ジェームズが自身のニックネームでもある『選ばれし者』に本当の意味でなった瞬間に、NBAファイナル史上初の1勝3敗からウォリアーズを下し、大逆転優勝を果たした2016年のファイナルを挙げた。
1月4日にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたキャブズとの試合前、ウェイドは『ESPN』の取材に応じ、ジェームズのキャリアにとって昨年のファイナルが持つ意味について、こう語った。
「これまでに経験したことがないものを多く見られたね。プレーオフのシリーズであれば1勝3敗に追い詰められてから逆転するケースはあるけど、彼はファイナルでそれをやってのけた。しかも、キャブズはホームコート・アドバンテージを持っていなかったのにやってのけたんだから、本当に特別な優勝だよ。それを成し遂げたキャブズを引っ張っていたのは、間違いなくブロン(ジェームズの愛称)だった。彼自身にとっても、なりたかった自分になれた瞬間だったと思う。周りからも、真の意味で、『選ばれし者』になったと思われる瞬間だった。あの瞬間、彼のキャリアは永久に語り継がれるものになった。それだけ特別な瞬間だったよ」