トム・ホーバス

渡邊雄太は7月28日に合流予定

7月13日、バスケットボール男子日本代表が韓国直前合宿を開始し、練習の一部が公開された。

練習後、取材に対応した指揮官のトム・ホーバスは「今は14人で、遠征は15人行けるかもしれないので、1人か2人を絞って遠征に向かう」と、メンバーについて明かした。

体調不良のため、先日に行われたチャイニーズ・タイペイとの国際強化試合に欠場した渡邉飛勇の姿はなかった。ホーバスヘッドコーチは「彼は明日からになります。(韓国遠征に)間に合うかどうかはまだ分からない」とコメント。

また、渡邉と同様に強化試合を欠場した河村勇輝は部分的ながらも練習に参加していたが、「彼の動きは全然悪くなかった。2カ月ぐらい(実践を)やっていないからタイミングとかあまり良くないかもしれないけど、もしケガになったらすごく大変。ケガが今一番良くないことだから注意している」と、何よりもケガの回復を最優先している状態だという。

その河村は「入れるところと入れないところがあって、ヘッドコーチやメディカルスタッフと話し合ってやっているところです。必要とされたタイミングでやるよりも(ケガのため)変更したタイミングでやることで見えてくるモノもあると思うので、自分にできることを最大限にやりながら一日一日生活しています」と前を向いている。

チャイニーズ・タイペイ戦は力の差を見せつけ2連勝で終えたが、相手が格下だったことをホーバスヘッドコーチは理解している。そして課題と収穫について、このように語った。「やりたいオンボールディフェンスが足りなかったです。今日もいろいろ練習をやって、ローテーションやヘルプサイドローテーション悪くなかったですが、そこをもうちょっと上手にやりたい。オフェンスもスペーシングがちょっと狭かったです。相手が全部スイッチだった時にこれをやった方がいいとか、そういう練習をやっています。とりあえずチームは良くなってるけど、相手が弱かったことは分かっています」

韓国遠征では7月22日と23日に2試合を行う。FIBAランキングは日本の36位に対し韓国は38位とわずかに上位に立っているが、FIBAの公式戦では圧倒的に負け越しており、現在地を知るにはうってつけの相手と言える。ホーバスヘッドコーチは言う。「いつも言っていますが、昨日より今日と良いバスケをやりたい。チャイニーズ・タイペイの時よりもっと良いバスケをやりたい。韓国の方が強いじゃないですか。だから、もっとステップアップしないとダメだと思います。負けたくないですが、いろいろとコンビネーションを試します。みんな勝ちたいと思っています」

なお、サンズの渡邊雄太の合流タイミングは、NBAルールに沿った大会28日前となる、7月28日に合流することが決まったという。