Bリーグ現役ヘッドコーチが大学チームに関わることは全国初

びわこ成蹊スポーツ大は、小野秀二氏が男子バスケットボール部の総監督に就任したことを発表した。

小野氏は能代工業が初めての高校3冠を成し遂げた時の選手で、その後は住友金属工業でプレーしつつ日本代表でも長く活躍した。引退後は愛知学泉大学を率いて関東の強豪チームと渡り合い、インカレ4位の成績を収め、トヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)、日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)、アースフレンズ東京Zと日本代表のヘッドコーチも務めた。また能代工業(現能代科学技術高校)や大阪エヴェッサアカデミー校長(ゼネラルアスレティックマネージャー) 兼 U15ヘッドコーチとして育成&普及に力を入れていた。2023年にバンビシャス奈良(B2)のアドバイザリーコーチへ就任し、2023-24シーズンよりヘッドコーチとしてチームの指揮を執りながら、びわこ大の総監督として指導する。Bリーグ現役ヘッドコーチが大学チームに関わることは全国初となる。

小野氏は就任について「大学の本気の強化への想いに『熱さ』を感じた。また、これまで中学、高校、大学、代表などの各カテゴリーで30歳から指導を積んできたが、私の指導歴のスタートは『大学』からなので非常に感慨深いものがある。再度、大学というフィールドに関われるということで非常に『ワクワク』している」とコメントしている。 

また「私のミッションとしては、選手がコート上で最高のパフォーマンスを出せるように、オンザコートだけでなく、オフザコートも含めて、これまでの35年の指導キャリアの経験値から伝えていきたいと思っている。また、佐野監督を選手当時から知っており素晴らしいプレーヤーだと思っているが、コーチとしてはまだ2年目ということで、そのサポートを担うことも私のミッションだと認識している」と、自身の経験を伝えながら、選手・若手コーチの育成に対し意気込んでいる。

元Bリーグチェアマンの大河学長は初の関西学生リーグ1部昇格のために小野氏を招聘したと語った。「『関西学生リーグで上位』にステップアップするためには、もう一段ギアをあげる必要性を感じ、小野秀二氏を招聘することになった。小野秀二氏とは、指導者としてもBリーグのアースフレンズ東京Zのヘッドコーチ時に声をかけていただいたことが最初の出会いであった。今回、大阪エヴェッサをご退官されるという情報をお聞きし、本学の強化・育成に携わっていただけないかと打診をした。今回お引き受けいただけるということで大変うれしく思う。バンビシャス奈良のヘッドコーチを兼務されるということで、もちろん毎日指導に来られるわけではないが、佐野監督が立派なヘッドコーチに成長する過程において、小野氏のような経験豊富な方に練習メニューの考案や選手との接し方など、教えていただけることは大変心強いし、スケジュールが合えばベンチ入りもしていただき、更なるサポートをお願いしたい。また、今回の強化で『びわスポのクラブ強豪化は本気なんだ』と思っていただきたい」