活躍の場をどんどん拡大している『United Archers』
2021-22シーズン、B2所属の香川ファイブアローズはレギュラーシーズンで36勝16敗の好成績を収め、西地区優勝を果たした。クラブは初のB2プレーオフに進んだが、セミファイナルで仙台89ERSに1勝2敗で敗れ、B1昇格を逃した。気持ち新たにB1昇格を目指した今シーズンだったが、テレンス・ウッドベリーら主力が退団し、外国籍選手が故障離脱でベンチ外となるなど終始苦しい戦いを強いられた。そして、最終成績は16勝44敗で西地区最下位となり、B3への降格が決まった。
来シーズンの目標はB2昇格に下方修正となったが、それでも変わらないモノもある。それは地域貢献への取り組みだ。『香川 “だけど” を香川 “だから” に!』をクラブビジョンに掲げる香川はクラブの垣根を超えて香川県を盛り上げるべく、株式会社ティーアンドエスと手を組み『FIVE ARROWS DANCE PROJECT』を2021年に発足し、香川県在住者だけで結成されたパフォーマーチーム『United Archers』が誕生した。
数々のホームゲームでパフォーマンスを披露し会場を盛り上げてきた『United Archers』は、今シーズンも公式パフォーマンスチームとして稼働。高松第一高校の吹奏楽部や日本航空とコラボするなど、地域文化を盛り上げようと精力的に活動を行った。
また、コロナ渦の自粛ムードが漂う中、学生を応援するため、Youtuberの『瀬戸内サニー』との共同企画で、HOMEゲームのハーフタイムとYoutubeの動画で、地元の高校生とスペシャルパフォーマンスも披露するなど、活躍の場を拡大している。
香川はプロスポーツのファンを増やしていく取り組みとして、バスケットボールの試合観戦のみならず、ダンスなど他の文化を体感するために会場へ足を運んでもらうきっかけ作りに注力している。これまでに出演した学生らの参加者からは「ダンスを見に初めて会場に足を運びましたが、プロの試合を生で見てとても興奮しました。また試合観戦に来たい」、「こどもが出演するので初めて観戦にきたが、家族で楽しめたので休日にまたみんなで来たい」といった声も多数上がっている。
『United Archers』のリーダー、愛美は「メンバーに求めるのは『個人』として一人ひとりがしっかりと自分と向き合い、自身の能力を積極的に探求し、どのようにすればチームに貢献できるのかを考えて行動することです」と言い、こう続けた。
「そういった心構えを持ちながら日々の生活の中でアイデアを探し、この香川を舞台に沢山の方たちに笑顔と希望を与えられるチームになることが私たちUnited Archersの役目だと思います。ダンスという枠を越え、エンターテインメントとしてスポーツ、教育、文化など、あらゆる場面で人々を魅了していくチームとなり、これから未来を担う若者たちの目標となれる存在を目指します」
スポーツ、ダンスなどの文化、食などを通じて地域から愛される存在を目指し、香川や『United Archers』は来シーズンも活動を続けていく。