フレッド・バンブリート

ガードを必要とする上位チームが少なくない状況で、大型契約を結ぶか?

ラプターズのフレッド・バンブリートがプレーヤーオプションとなっている契約最終年を破棄してフリーエージェントになることが分かったと、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー氏が伝えた。

29歳のバンブリードは、ドラフト外から2016-17シーズンにラプターズに加入。3年目の2018-19シーズンに主力の一員としてNBA制覇に貢献すると、翌年からは不動の先発に昇格する。2021-22シーズンには65試合に出場し平均20.3得点、6.7アシスト、4.4リバウンドを記録し、自身初のオールスターに選出された。今シーズンも69試合に出場し平均19.3得点、キャリアハイの7.2アシストに4.1リバウンドと、リーグ屈指のポイントガードとして活躍した。

バンブリートは4年総額8500万ドル(約118億6,000万円)の契約最終年となる2280万ドル(約31億8,000万円)を破棄したが、ここまでの実績を考慮すれば、ドラフト外選手の史上最高額となった上記の契約を大幅に更新する4年総額で1億ドル以上(約140億円)の年俸を勝ち取る可能性は大きい。またレイカーズやサンズなど複数の上位チームが、即戦力のポイントガードを求めている状況もあり、フリーエージェント市場の目玉選手となる。

ラプターズはバンブリート以外にも、今シーズンに平均17.4得点を挙げたゲイリー・トレントJr.もプレーヤーオプションの権利を持ち、オフにトレードでスパーズから獲得し中心選手として奮闘したヤコブ・パートルもフリーエージェントとなるため、引き留めには大型契約が必要だ。他にもエースのパスカル・シアカムも2023-24シーズンが契約最終年であり、ラプターズにとってこのオフはメンバーを一気に刷新するのか、今後のチーム戦略の大きな岐路となる。

例え流出を許すにしても現行のルールでは、バンブリートと最も高額な契約を結べる権利を生かしサイン&トレードを仕掛けることも考えられる。新ヘッドコーチを迎える中、首脳陣はどんな選択を取るのか注目だ。