6人のNBAプレーヤーが「代表参加を確約した」と報道される
NBAファイナルが盛り上がっているところではあるが、今夏に行われるワールドカップに向けたアメリカ代表のロスターは、マネージングディレクターのグラント・ヒルを中心に形になりつつあるようだ。
『The Athletic』は関係者からの情報として、以下の6選手がすでにアメリカ代表入りの要請を承諾したと明かしている。
ジェイレン・ブランソン(ニックス)
オースティン・リーブス(レイカーズ)
ミケル・ブリッジズ(サンズ)
タイリース・ハリバートン(ペイサーズ)
アンソニー・エドワーズ(ティンバーウルブズ)
ボビー・ポーティス(バックス)
2年前の東京オリンピックでは、ケビン・デュラントを始めとするスター選手たちが限られた準備期間の中でもチームとしてまとまり、金メダルを獲得している。それでもワールドカップとなると前大会の2019年、スター選手の出場辞退が相次ぎ、チームとしての結束力が高まらなかった上にNBAとは異なるFIBAルールへの適応にも苦しみ、試合を重ねる中で向上していくとの目論見も外れた。
準々決勝でフランスに敗れ、順位決定戦でもセルビアに負けての7位という散々な結果に終わった後、大会アンバサダーを務めていた生前のコービー・ブライアントは「今は世界がアメリカに追いつこうとする時代ではない。もう世界に肩を並べられており、簡単に勝てるような世界ではない」と警鐘を鳴らしている。
それでも、オリンピックへの出場は前向きだとしても、ワールドカップとなるとNBAでの次のシーズンへの準備を優先する選手はベテランを中心に多い。来年のパリオリンピックまで見据えると、2年連続でオフに代表活動に参加するのは、NBAのキャリアにとってマイナス要素となる。
ここで4年前の出場辞退が繰り返されるようなことがあれば、アメリカ代表は厳しい状況に追い込まれるだろう。そう考えると、この時点で中堅から若手の年齢ではあれNBAで確かな実績を残している6選手が代表参加を確約しているのはポジティブな要素だ。またこの状況は、今後の選手招集にもプラスに働くはずだ。
今回からスティーブ・カーが指揮を執るアメリカ代表は、8月上旬にラスベガスに集合してトレーニングキャンプを開始し、プエルトリコとテストマッチを行う。その後はマラガ(スペイン)でスロベニアとスペインと対戦、アブダビ(UAE)でギリシャとドイツと対戦して、大会の地であるマニラ(フィリピン)に入る予定で、8月25日の開幕を迎える。沖縄も開催地の一つだが、アメリカ代表は全試合をマニラで行うことが決まっている。