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デュラント加入による『再構築』にはやはり時間が必要

12月25日にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたウォリアーズvsキャバリアーズの一戦は、カイリー・アービングの決勝ジャンプシュートでキャブズが勝利を収めた。昨シーズンのファイナル第7戦と同様にアービングが決勝点を決める姿をコートサイドから眺めたウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーは、試合後、フィールドゴール11本中4本成功を含むわずか15得点に終わったエースのステファン・カリーのプレーについて、建設的な苦言を呈した。

カーは『ESPN』に対し、カリーのプレーについて、「もう少しスマートなプレー、もっと良い判断ができるはずだ。彼のプレーが良くなれば、どこと対戦したってチームの助けになる」とコメント。「私は彼がシュートを外すことを心配しているのではない。それよりも、状況判断について心配している。チームとして、あるべき場所に立てているかどうかが不安なだけだ」

カーは、ペイント内で軽率なパスを選択したカリーの判断について、こうも付け加えた。

「ペイント内でのビハインド・ザ・バックは愚かなプレーだ。もっとシンプルなプレーを心掛けるべき。それは常にチーム全体で話し合っていることだが、今よりも徹底しないといけない」

ケビン・デュラントが加入したことで、カリーもクレイ・トンプソンも、昨シーズンまでと比べてボールに触れる回数が減っている。その影響からなのか、今シーズンのカリーは3ポイントシュート成功率でキャリア最低となる39.9%にとどまっている。ロールプレーヤーではなくスター選手のデュラントが加わったのだから、プレーの配分が変化するのは避けられない。それは誰よりもカーやウォリアーズの選手たちが理解していることだろう。

カーはカリーに司令塔としての成長を期待している。だが、ファン心情からすれば、ウォリアーズは『カリーのチーム』という認識が強いはず。チームの戦績がついてきているのは幸いだが、スター選手が集結した『スーパー・ウォリアーズ』のベストな形を見いだすには、もう少し時間がかかりそうだ。

キャブズとのクリスマスゲームで、15得点と低調な結果に終わったカリー。昨年のリベンジは果たせなかった。