モリッツ・ヴァグナー

写真=Getty Images

「いつもチームの力になる方法を見つけようとしている」

レイカーズのレブロン・ジェームズ、指揮官のルーク・ウォルトンが、ドイツ出身の新人モリッツ・ヴァグナーの姿勢を称賛した。

ヴァグナーは、110-128で敗れた12月16日のウィザーズ戦に17分出場し、3本中2本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール7本中5本を成功させ、キャリアハイの12得点を記録した。現在西カンファレンス4位のレイカーズにおいて、今のところヴァグナーに与えられる出場機会は限られている。それでも彼は、自分にできることを続け、チームの勝利に貢献しようとしている。その姿勢を、リーダーのレブロンが見逃すはずがなかった。

「彼は試合中いつも声を出して、チームの力になる方法を見つけようとしている。守備時にもコミュニケーションを取ろうとしている」と、レブロンは、ウィザーズ戦後に語った。

指揮官のルーク・ウォルトンも、ウィザーズ戦後『Spectrum Sportsnet』に「彼は練習で良いプレーを続けている」と語った。「プレーを読み、声を出し、コミュニケーションを取り、ピック&ロールも上手くこなしている。彼のようなストレッチ5は、特にレブロンとのプレーでは良い武器になる」

レイカーズにはジャベール・マギー、タイソン・チャンドラー、イビツァ・ズバッツも所属しているが、ヴァグナーと同等のレベルでシュートを決められ、フロアを広げられるビッグマンはいない。ウィザーズ戦でのように、与えられたチャンスを確実にモノにし続ければ、近い将来ローテーション入りもあり得るだろう。

NBAで初めて一定以上の出場時間を与えられ、プラスマイナスでチーム最多となる+11を記録したヴァグナーは「もちろん興奮したけれど、これが自分の仕事だから、驚きはしなかった。自分の仕事は、名前を呼ばれた時に備えて準備を整えておくこと。勝ちたかったけれどね」と悔しさを滲ませた。

たとえプレータイムを得られなくとも、声出しなど出来ることを続ける選手はムードメーカーとしても重宝される。12月2日のサンズ戦でキャリア初得点を決めた際には、チャンドラーとマギーがベンチで大興奮した様子からも、彼がチーム内で愛されていることが伝わる。ヴァグナーはこれからも与えられた役割に徹し、あらゆる形でレイカーズの勝利に貢献し続けるはずだ。