ウォーカー・ケスラー、キーガン・マレー、ベネディクト・マサリンが選出
NBAは2022-23シーズンのオールルーキーチームを発表した。100名のメディア関係者による投票で決められるこの賞では、ルーキー・オブ・ザ・イヤーをすでに受賞しているパオロ・バンケロが満票を得て選出された。
オールルーキーファーストチーム
パオロ・バンケロ(マジック)
ジェイレン・ウィリアムズ(サンダー)
ウォーカー・ケスラー(ジャズ)
キーガン・マレー(キングス)
ベネディクト・マサリン(ペイサーズ)
オールルーキーセカンドチーム
ジェイデン・アイビー(ピストンズ)
ジェイレン・デューレン(ピストンズ)
ジャバリ・スミスJr.(ロケッツ)
ジェレミー・ソーハン(スパーズ)
タリ・イーソン(ロケッツ)
2022年のNBAドラフト全体1位指名を受け、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたバンケロが満票を集めたのは当然とも言える。バンケロはルーキーの中ではジャバリ・スミスJr.に次ぐ2429分プレーし、ルーキーではトップとなる20.0得点、さらには6.9リバウンドと3.7アシストを記録。すでにマジックの中心選手となっている。
それでもバンケロとルーキー・オブ・ザ・イヤーを争ったジェイレン・ウィリアムズは99票を得ており、バンケロとほぼ同じ評価だった。ウォーカー・ケスラーは95票、キーガン・マレーも88票を集めており、彼らのオールルーキーファーストチーム入りも何ら驚きではない。
1位票を71票集めてオールルーキーファーストチームの最後の1枠に入ったのはペイサーズのベネディクト・マサリン。ピストンズのジェイデン・アイビーは1位票を43票得る健闘を見せたが、惜しくもセカンドチームに回った。
一方で同じペイサーズでもアンドリュー・ネムハードはシーズンを通して先発を務めたにもかかわらずロケッツのタリ・イーソンより1票少なく全体で11位となり、セカンドチームから漏れている。12位となったシェンドン・シャープは、トレイルブレイザーズがプレーオフ進出をあきらめたシーズン終盤に大ブレイク、シーズン最後の10試合に限ればルーキーでトップの23.7得点を挙げ、不振に終わったブレイザーズにとって来シーズンの希望となった。
オールルーキーチーム選出はルーキーにとっては栄誉だが、今後の活躍を保証するものではない。むしろファーストチーム入りを惜しくも逃したイーベイ、セカンドチーム入りを逃したネムハードやシャープにとって次の成長に向けたモチベーションになるだろう。この中から多くの選手が『2年目のスランプ』とは無縁で、スター選手へと駆け上がっていく姿を見せてほしい。