ハーデンの決勝弾について「僕の失敗だ。間違った読みをしてしまった」
現地5月7日、セルティックスはセブンティシクサーズとのカンファレンスセミファイナル第4戦に臨んだ。第4クォーター、オーバータイムともに決めれば勝利となるラストオフェンスを決めることができず、延長の末に115-116で敗れ、2勝2敗に追いつかれた。
この2つのラストポゼッションでシュートを放ったのは、2大エースのジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンではなく、マーカス・スマートだった。テイタムは徹底マークを受けていたため、ディフェンスを引き付けてフリーになっていたスマートにパスを出したのは適切な判断だったと言える。ただ、これまでの実績を考えれば、ブラウンを絡めるべきだったとも言える。
ブラウンはこの試合でフィールドゴールを16本中10本成功させ23得点と好調だった。しかし、第4クォーターは3本、オーバータイムでは0本のシュート試投数に終わっていた。こうした背景もあり、ブラウンは「もう少しボールを要求した方がよかったと思う」と語った。「僕がボールを持っている時は良いことが起こっていた。試合を通してビッグショットを決めていたし、オフェンスは問題なかったと思う。それでも最終的には少し足りなかった」
セルティックスはジェームズ・ハーデンに決勝点を許した。ブラウンは「僕の失敗だ。間違った読みをしてしまった」と言い、ジョエル・エンビードのインサイドアタックに対して自身がヘルプにいったことで、ハーデンをオープンにしたことを悔やんだ。
また、終盤のゲームマネジメントに関して、ジョー・マズーラヘッドコーチも、オーバータイムで1点を追うラストオフェンスの前に、タイムアウトを取らなかった選択を悔いている。
「オーバータイムの最後、後で振り返ってみれば物事がよく見えることはある。タイムアウトを取り、たとえシュートが外れても、もう1ポゼッション生まれるプレーをコールすべきだったと思う。残り14秒、1点差を追う場面ではできるだけ多くの攻撃機会を得たいもの。今回の一件から間違いなく学ぶものがある」
第5戦はセルティックスのホームとなる。ここで負けて、王手をかけられアウェーの第6戦に臨むのは、当然だがなんとしても避けないといけない。そのためには、ブラウンやマズーラが感じた反省点をしっかり生かすことが求められる。