キングスは左手を負傷したフォックスが奮闘するも、シリーズ3連敗を喫する
現地4月26日、キングス(西カンファレンス3位)とウォリアーズ(同6位)のプレーオフファーストラウンド第5戦が行われ、ウォリアーズが123-116で勝利。これでウォリアーズはシリーズ戦績を3勝2敗とし、カンファレンスセミファイナル進出へ王手をかけた。
序盤こそ、キングスが連続得点でリードを奪うが、すぐさまウォリアーズもジョーダン・プールやクレイ・トンプソンの3ポイントシュートで互角に持ち込み、キングスが3点リードで第1クォーターを終える。第2クォーターでも、お互いにテンポ良く得点を重ねる中、積極的に3ポイントシュートを放ち続けるウォリアーズがじわじわとビハインドを縮めると、残り4分にゲイリー・ペイトン二世のオフェンスリバウンドからトンプソンが3ポイントシュートを沈めて同点に。その後もトンプソンが連続で3ポイントシュートを沈めてウォリアーズがリードを奪うと、クォーター終盤にもセカンドチャンスからドレイモンド・グリーンのレイアップなどで加点し、60-56と上回って試合を折り返した。
トンプソンの3ポイントシュートで勢いに乗ったウォリアーズは、第3クォーター序盤こそキングスの連続得点でリードを譲るが、ステフィン・カリーがディアロン・フォックスのタフなマークを振り切ってフローターを沈めるなどチーム全体でドライブからの得点を増やし、流れを引き戻す。そして、終盤に再びトンプソンとグリーンが連続で長距離砲を沈めたことで、ウォリアーズが9点リードして最終クォーターへ突入した。
ウォリアーズの背中をとらえ切れないキングスは、第4クォーター開始3分に12点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、ベンチメンバーのマリーク・モンクがこのクォーターだけで14得点を固めたようにフリースローや3ポイントシュートなどで連続得点し、ウォリアーズを追いかける。残り1分30秒にドマンタス・サボニスのダンクで再び3点差まで詰め寄ると、その後のディフェンスでハリソン・バーンズがケボン・ルーニーのチャージングを誘発し、ポゼッションを獲得。直後のオフェンスで、反撃の火付け役となったモンクが同点を狙う3ポイントシュートを放つが、決め切ることができず。逆に、アンドリュー・ウィギンズのミドルシュートで点差を開けられてしまうと、残り22秒にはカリーにバスケット・カウントを決められてしまい、7点差でウォリアーズに敗れた。
勝利したウォリアーズは、3ポイントシュートこそ10本中2本の成功に終わったが、ドライブから次々と得点を量産したカリーがゲームハイの31得点をマーク。前半に連続で3ポイントシュートを沈めてチームに勢いを与えたトンプソンはカリーに次いでチーム2番目の25得点を記録した。キングスは、左手の指を骨折しながらも奮闘したフォックスがどちらもチームトップの24得点9アシストを記録したが、最終クォーターは6本すべてのフィールドゴールを失敗し無得点に終わった。