ジェームズ・ハーデン

写真=Getty Images

通算フリースロー成功数がフィールドゴール成功数を上回る

12月13日にトヨタ・センターで行われたロケッツ戦後、レイカーズ指揮官のルーク・ウォルトンは、審判のファウル判定に冷静さを欠いたことを悔やんだ。特にウォルトンが指摘したのは、ジェームズ・ハーデンへのファウルに関してだった。

「私が判定に対して腹を立てた、あるいはハーデンにシュートを決められてしまった云々にかかわらず、グループとして冷静に対応することもできた」

こう語ったウォルトンだが、レブロン・ジェームズも昨晩はお手上げ状態で、ロケッツのポゼッション時にはファウルを取られないよう、両手を後ろに組む異様な姿も見られた。レブロンは試合後「ファウルをせずに守ろうとしただけ」と、このアクションについて説明。「ヒューストンとの対戦では、強調しないといけないこと。彼らのチームには、ファウルを誘うのが非常に上手いクリス(ポール)、そしてジェームズ(ハーデン)がいる。だから、手を出さないようにしないといけないんだ」と、続けた。

レイカーズをまんまと陥れたハーデンは、50得点10リバウンド11アシストをマークし、今シーズン2回目のトリプル・ダブルを達成。獲得したフリースローの数は実に19本で、18本を成功させた。ロケッツ指揮官のマイク・ダントーニは、両手を後ろで組んでのハーデン対策について、こう語った。

「我々も何度か試したことがある。なんの意味もない。手を前に出そうと、後ろで組もうと、彼を抑えられない。好きなところに手を出せばいい。抑えられないよ」

ハーデンのファウルを誘う技術は前代未聞のレベルにある。彼は通算フィールドゴール成功数(4878)より、通算フリースロー成功数(5047)の方が169本も多い稀な選手だ。どれだけ周りから『卑怯なやり方』と批判されようと、審判が現行の判定基準に則って笛を吹いてしまうのだから仕方がない。ウォルトンもやりきれない気持ちがあるのだろうが、「厳しい状況でも成功を収められるようにならないといけない。自分たちに不利な状況でも結果を残さないといけない。それを学べる唯一の方法は、実体験して乗り越えるしかない」と、ポジティブな物言いになるよう努めた。

レイカーズに限らず、これからもロケッツと対戦するチームは、ハーデンの妙技に苦しめられるだろう。今のところ、判定基準を改める以外に、ファウルをせずに彼を止める方法はないのかもしれない。