リーグ順位に相関性は見られず
この記事を開いてくれたすべての皆様、数字の沼へようこそ。自称『日本一スタッツをとる素人』である私しんたろうが、公式サイトのボックススコア(ベーシックスタッツ)から一歩踏み込んだ『アドバンスドスタッツ』を紹介、解説していきたいと思う。
今回はディフェンスリバウンド獲得率について。このスタッツは以前ご紹介したオフェンスリバウンド獲得率と対をなすスタッツであり、こちらも実際の順位と相関が見られるのか検証していきたいと思う。
計算式は以下の通り。
DRB%=ディフェンスリバウンド獲得率
TmDR=チームのディフェンスリバウンド数
OppOR=相手のオフェンスリバウンド数
自チームのディフェンスリバウンド本数と、相手チームのオフェンスリバウンド本数を合算することで、すべてのディフェンスリバウンド機会を求める。その数値で自チームのディフェンスリバウンド本数を割り算することで、ディフェンスリバウンド機会のうち何割を獲得できたかが分かる。
前置きが長くなってしまったが、第32節終了時点でのランキングを見てみよう。合わせてリーグ順位を掲載している。
DRB% | リーグ順位 | ||
1位 | 琉球 | 76.24% | 3位 |
2位 | 宇都宮 | 72.88% | 9位 |
3位 | A東京 | 72.76% | 4位 |
4位 | 横浜BC | 72.26% | 8位 |
5位 | 仙台 | 71.85% | 20位 |
6位 | 茨城 | 71.74% | 18位 |
7位 | 群馬 | 71.44% | 11位 |
8位 | 島根 | 70.56% | 2位 |
9位 | 大阪 | 70.40% | 14位 |
10位 | 秋田 | 70.38% | 10位 |
11位 | 川崎 | 70.30% | 7位 |
12位 | 信州 | 70.30% | 13位 |
13位 | 千葉J | 70.07% | 1位 |
14位 | 新潟 | 69.31% | 24位 |
15位 | 三遠 | 69.17% | 17位 |
16位 | 北海道 | 68.64% | 21位 |
17位 | 広島 | 68.46% | 6位 |
18位 | 三河 | 68.03% | 15位 |
19位 | 名古屋D | 67.59% | 5位 |
20位 | 京都 | 67.19% | 19位 |
21位 | 富山 | 67.17% | 23位 |
22位 | SR渋谷 | 66.92% | 12位 |
23位 | FE名古屋 | 66.67% | 16位 |
24位 | 滋賀 | 65.60% | 22位 |
TOP10に注目すると、実際の順位と大きな相関はみられないことがわかった。特に注目したいのは13位の千葉J、17位の広島、19位の名古屋Dの3チームだろう。この3チームはチャンピオンシップ出場が決まっているにもかかわらず順位が低くなっている。この数字をもっと深掘りするために、相手に取られているセカンドチャンスポイントのランキングを見てみよう。
OppSCP | ||
1位 | 滋賀 | 14.6 |
2位 | 京都 | 13.6 |
3位 | 北海道 | 13 |
4位 | 三遠 | 13 |
5位 | 新潟 | 12.5 |
6位 | 名古屋D | 12.5 |
7位 | 三河 | 12.2 |
8位 | 富山 | 12.2 |
9位 | FE名古屋 | 12.2 |
10位 | 川崎 | 12.1 |
11位 | 大阪 | 12.1 |
12位 | 広島 | 12 |
13位 | SR渋谷 | 11.9 |
14位 | 秋田 | 11.8 |
15位 | 島根 | 11.8 |
16位 | 横浜BC | 11.7 |
17位 | 信州 | 11.6 |
18位 | 千葉J | 11.2 |
19位 | 群馬 | 11.2 |
20位 | 茨城 | 11.1 |
21位 | 宇都宮 | 11 |
22位 | 仙台 | 10.8 |
23位 | A東京 | 9.5 |
24位 | 琉球 | 8.9 |
平均 | 11.85 |
OppSCP =セカンドチャンスでの失点数
平均であるためそこまで大きな差は見られないものの、名古屋Dは相手のオフェンスリバウンドから得点を取られることが多く、逆に広島と千葉Jは相手にオフェンスリバウンドこそ多く取られているものの、セカンドチャンスポイントを抑えることに成功しているチームと言えるだろう。今回、ディフェンスリバウンドがリーグ順位に大きな相関性がなかったことが判明したが、リバウンドが重要な要素であることは間違いない。
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