名古屋Dと島根による西地区上位決戦!
ファイティングイーグルス名古屋(21勝32敗/西6位)vs琉球ゴールデンキングス(42勝11敗/西2位)
9連敗と苦しい状況にいたFE名古屋だが、前節の第1戦でアルバルク東京に勝利した。連敗中に低迷していたフィールドゴール成功率も復調を見せた上、持ち前のディフェンス力を発揮できたのが勝因となった。今節も上位の琉球との対戦のため気を引き締めて臨みたい。まずは最近になって試投数が多い、琉球の3ポイントシュートを落とさせ、デイフェンスリバウンドをしっかり回収できるかが鍵となる。敗戦となったA東京との第2戦ではセカンドチャンスでの失点が多かったため、同じ轍は踏まないようにしたい。
前節は滋賀レイクスを相手に接戦となったが勝負強さを発揮して連勝した琉球。これで西地区1位の島根スサノオマジックとのゲーム差は1となり、勢いに乗って首位浮上を目指していく。武器となるオフェンスリバウンドは獲得できているものの、ターンオーバーが多いためFE名古屋のディフェンスを攻略する上でも堅実なオフェンスを展開したい。まずはFE名古屋のトランジションに対応して、強固なディフェンスで主導権を握っていけるかに注目だ。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(38勝15敗/西3位)vs島根スサノオマジック(43勝10敗/西1位)
インフルエンザ明けの選手もおりコンディショニングが心配された名古屋Dだが、どこ吹く風で目下のターゲットであった広島ドラゴンフライズに連勝し地区3位に浮上した。出場時間こそ短いものの齋藤拓実が復帰したのはチームにとって大きなプラスとなった。高速バスケに加え、インサイドをしっかり使ったハーフコートバスケも隙がない印象だ。ロスターが揃わない中でも連勝を続けていたが、徐々に完全体に戻りつつあるため、地区1位の島根にも土をつけてチャンピオンシップに弾みをつけたい。
前節の島根は大阪エヴェッサと両日接戦になり、1勝1敗の痛み分けに。ニカ・ウィリアムス離脱も影響し、連勝がストップしてから2勝3敗と勝ち星が伸びていない。特にいずれの試合も第1クォーターでの失点が多く、ビハインドを背負う展開となっているため、今節は出だしからディフェンス強度を高めていけるかに注目だ。今シーズンの名古屋Dとの対戦では3試合とも80得点に届いてないため、オフェンスでも奮起が必要となる。苦しい状況下でもチーム力を発揮できるか、真価が問われる戦いとなる。
大阪エヴェッサ(24勝29敗/西5位)vs京都ハンナリーズ(19勝34敗/西7位)
前節は島根と1勝1敗と善戦し、上位チーム相手にも十分に戦える強さを証明している大阪。第1戦ではディージェイ・ニュービルが43得点と大爆発し、第2戦では5人が2桁得点とバランスよく得点するなど、それぞれで良さの出た試合となった。島根の武器である3ポイントシュートを抑えられたのも優位に試合を進められた要因の一つ。京都も3ポイントシュートが得点源となるため、簡単に打たせないディフェンスが鍵を握る。
前節は秋田ノーザンハピネッツと1勝1敗だった京都。勝利した第2戦ではここのところ出場時間が伸びていなかった久保田義章が25分以上コートに立ち、17得点6アシストと復調を見せた。今シーズン、大阪には2勝1敗と勝ち越しているものの、4月に入って上位チームに勝利している大阪には警戒が必要だ。特にニュービルを中心としたトランジションオフェンスへの対応が必須となる。簡単に走られないようにボールの失い方には注意して臨みたい。
広島ドラゴンフライズ(38勝15敗/西4位)vs滋賀レイクス(13勝40敗/西8位)
前節の広島はディフェンスでハッスルしながらも名古屋Dのシュート能力の高さに苦しめられ連敗した。地区順位は4位と後退したため、ここから仕切り直していきたい。滋賀は名古屋D同様に高速バスケを仕掛けてくるため、トランジションのディフェンスが鍵となってくる。テーブス海やイヴァン・ブバら起点となる選手をどう封じるかに注目だ。逆にターンオーバーを誘発して、良い形でオフェンスに繋げることができれば、試合を優位に進められるだろう。
前節は琉球にリードする時間帯を作りながらも勝負どころでとらえきれずに惜敗した滋賀。残留を争う富山グラウジーズが1ゲーム差まで迫ってきているため、負けられない戦いが続く。琉球にセカンドチャンスから多くの失点を許してしまったため、ビッグラインナップで高さのある広島相手にも、全員でリバウンドを獲得していく意識は重要だ。さらにフリースローでの得点が多い広島には、ファウルでしか止められないシチュエーションを作らないようにしていきたい。
宇都宮ブレックス(26勝27敗/東3位)vsレバンガ北海道(16勝37敗/東8位)
引き続き、大黒柱ジョシュ・スコットの欠場が続く宇都宮だが、前節の群馬クレインサンダーズとの第2戦では前半を17失点に抑えるディフェンス力を発揮して勝利した。スコットの穴を埋めるよう、インサイド陣が奮闘して勝利を飾れたのは好材料となったはずだ。今シーズン3度の対戦ではオフェンス力のある北海道に対しても80失点以下と、ディフェンスの良さが出ているだけに今節でも同様の展開に持ち込みたい。前節に復調が見られた3ポイントシュートにも期待だ。
前節の北海道はオフェンスが滞り千葉ジェッツに連敗。特に第2戦ではブロック・モータムとショーン・ロングの欠場が響き、インサイドで圧倒されてしまった。今節も2人の出場は不透明なため、全員のステップアップが望まれる。特にオフェンスの起点となる寺園脩斗やドワイト・ラモスにかかる期待は大きく、寄りが素早い宇都宮のディフェンスの裏をかいてフリーの選手を見つけられるかに注目だ。残留争いから完全に脱出しているとは言えない状況のため、勝ち星を重ねていきたい。
アルバルク東京(39勝14敗/東2位)vs群馬クレインサンダーズ(26勝27敗/東5位)
前節のA東京は、第1戦でFE名古屋の3ポイントシュート攻勢に苦しみ敗れたが、第2戦では強固なディフェンスとリバウンドで圧倒してリベンジを果たした。地区優勝は千葉Jに譲ったもののチャンピオンシップのホームコート開催がかかる3地区間順位のためにも、1つでも多くの勝ち星を上げる必要がある。まずは群馬の起点となるトレイ・ジョーンズと並里成、そして曲者マイケル・パーカーを封じられるかに注目だ。A東京のインサイド陣はプレーエリアが広いため、的を絞らせない展開でアドバンテージを取っていきたい。
前節の第1戦では宇都宮に逆転で新アリーナ初勝利を挙げた群馬だが、第2戦では前半の大ブレーキが影響し完敗した。誘い込まれるようにタフショットにさせられたのが敗因の一つとなったため、今節はしっかり展開を作ってズレを作っていきたい。オフェンス力のあるチームではあるが、やはりディフェンスの奮闘が勝敗に直結しているため、今節もいかに我慢の展開で粘れるかが鍵となってくる。劇的な逆転勝利を挙げた10月の対戦時のような、気迫溢れるプレーに期待したい。
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