ラプターズに飲み込まれたウォリアーズ、指揮官は「言い訳ではなく、これが現実」

2018/12/14
NBA&海外
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ラプターズ

写真=Getty Images

デュラントも脱帽「もうこのレベルにあるチーム」

今シーズンのラプターズが勢いだけのチームでないことは、戦績と試合内容が証明している。

12月12日にオラクル・アリーナで対戦したウォリアーズのケビン・デュラントもその実力を認め、「彼らには優勝経験者がいる」と、デュラントは93-113で敗れた試合後にコメントした。「ダニー(グリーン)、カワイ(レナード)がいるし、サージ(イバカ)、カイル(ラウリー)、ヨナス(バランチュナス)もいる。ベテランと若手のバランスが良い。コーチは代わったけれど、チームリーダーたちは苦しい戦いを経験している」

「だから、彼らを若いチームとは呼ばない。自分たちに2度勝ったことで新たな自信を手にするとも思わない。以前から機能しているチームであって、これからも変わらない。新しく出てきたチームではなくて、もうこのレベルにあるチームなんだ」

ラプターズは、今シーズン平均115.6得点のウォリアーズを93点に抑えただけではなく、デュラント、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが揃って出場した試合で4番目に少ない得点に封じた。王者を相手に、レナードが欠場したにもかかわらずこれだけのパフォーマンスを見せた。また、敵地でのウォリアーズ戦で勝利を収めたのは2004年2月8日以来で、実に14年10か月ぶり、というオマケもついた。

ラプターズとウォリアーズが今シーズンのレギュラーシーズンで対戦することはもうない。次に公式戦で激突するとすれば、それはNBAファイナルだ。

指揮官のスティーブ・カーは、現役時代にブルズでスリーピート(3連覇)を成し遂げている。だからこそ、今シーズンの難しさを誰よりも理解している。

「我々はタイトルを守る側で、ここ数年まとっているマントを守る立場にある。それは、これまでとは異なる感覚だ。数年前の我々のように頂上を目指して登っているラプターズやバックスとでは、感じているものが異なる。それを感じたとしても、力が湧かない試合も出てくる。NBAでプレーした経験、チームを指導した経験があるなら、理解できるはずだ。言い訳ではなくて、これが現実だ。今日は、試合に勝つために求められるエネルギーを発揮できなかった」

カーのコメント通り、レギュラーシーズンの対戦では、追う者と、追われる者の違いがハッキリと出た。ただ、半年後に2チームの再戦が実現するか分からない上に、プレーオフ時期までにウォリアーズが本来の姿を取り戻している可能性だってある。ただ、カーが言う『感覚の違い』によるズレを修正できなければ、先行き不透明な状況は変わらない。