連勝して勢いに乗る茨城、5連敗中と不調の群馬から勝ち星を奪えるか

Bリーグ

レバンガ北海道(16勝34敗/東8位)vsアルバルク東京(37勝13敗/東2位)
群馬クレインサンダーズに連勝して、今シーズン初の3連勝を記録した北海道。第2戦は、第1戦で29得点と大活躍したブロック・モータムが欠場するも、サムソン・フローリングがシーズンハイとなる27得点を挙げてカバーした。3試合連続ダブル・ダブルを達成したショーン・ロングを筆頭にオフェンスが好調なので、今節も得意のファストブレイクと3ポイントシュート攻勢でアドバンテージを取りたい。積極的にインサイドアタックを仕掛け、A東京のディフェンスを翻弄できるかがポイントだ。

秋田ノーザンハピネッツと1勝1敗だったA東京はこのシリーズよりライアン・ロシターが復帰。依然欠場者は多いが、岡本飛竜と吉井裕鷹が2桁得点を挙げ、チームの底上げを感じさせた。秋田に高確率で3ポイントシュートを許してしまったため、今節は同じ轍を踏まないようにディフェンスを徹底できるかが鍵となる。3月26日に行われた前回の対戦では、北海道にセカンドチャンスから21得点を奪われて敗戦したため、今節はリバウンドで奮闘してリベンジを果たしたい。

仙台89ERS(17勝33敗/東7位)vs宇都宮ブレックス(24勝26敗/東4位)
千葉ジェッツの猛攻を凌ぐことができず、連敗を喫した仙台。第2戦では96得点を挙げて食らいついただけに、今節は結果に繋げたい。このシリーズで2桁得点を挙げた小林遥太や澤邉圭太を筆頭に、今節も日本人選手の活躍に期待したいところ。まずは、強固なディフェンスで主導権を握れるかが。今シーズンの宇都宮戦は得意のロースコアゲームで封じられ3戦全敗。今節が借りを返すラストチャンスだ。

現在4連敗中の宇都宮は、6試合続けて総得点が80点未満となっており、前節の茨城ロボッツ戦もオフェンスが停滞する時間帯があった。茨城戦の第2戦で欠場となったジョシュ・スコットが今節も欠場した場合、全員のステップアップが不可欠だ。茨城には3ポイントシュートを高確率で決められてしまったため、アウトサイドシュートを重要視する仙台にも警戒を強める必要がある。前節の結果でチャンピオンシップ出場を逃したが、最後まで戦う姿をファンは望んでいる。

茨城ロボッツ(18勝32敗/東6位)vs群馬クレインサンダーズ(24勝26敗/東5位)
宇都宮に連勝して、約2カ月ぶりの週末連勝を挙げた茨城。中村功平、平尾充庸が2試合続けて2桁得点を記録するなど、日本人選手の活躍が目覚ましい。また、約3週間欠場が続いていた福澤晃平が復帰したことも明るい話題だ。今節は、トランジションを好む群馬相手に走り負けないかが鍵。前節の第2戦と同様にファストブレイクから得点を量産する展開に持ち込みつつ、群馬を勢いに乗せないために不用意なターンオーバーを再警戒したいところだ。

群馬は先月に続き、今シーズン2度目の5連敗と苦しんでいる。前節も北海道の3ポイントシュートやオフェンスリバウンドを抑えることができず、大量失点を喫した。オフェンスで盛り返せる時間帯もあったため、今節は得点が止まった時にどれだけディフェンスで奮闘できるかが鍵となるだろう。特に、好調な茨城の3ポイントシュートに対してはマークを徹底してタフショットを打たせたいところだ。前節うまく機能していなかった得意のトランジションオフェンスが復活するかも注目だ。

千葉ジェッツ(44勝6敗/東1位)vs秋田ノーザンハピネッツ(25勝25敗/東3位)
千葉Jは仙台に大量得点で連勝した。約2カ月ぶりにギャビン・エドワーズが復帰し、30分近い出場時間で完全復活をアピールしたのはチャンピオンシップに向けて好材料となった。今節は秋田の激しいディフェンスに対して、足を止めずにアタックしていけるかが鍵となる。前節好調だったジョン・ムーニーやクリストファー・スミスの活躍に期待しつつ、日本人選手も得点に絡んで的を絞らせないオフェンスを展開していきたい。レギュラーシーズンを歴代最高勝率で走り切るためにも、負けられない戦いが続く。

A東京と1勝1敗の痛み分けとなった秋田。得点が滞るクォーターもあったため、今節は40分間コンスタントにパフォーマンスを発揮したいところだ。今節のポイントは千葉Jの強固なディフェンスの攻略。過去の対戦では60点台に抑えられる試合もあったので、チームの持ち味である3ポイントシュートで勝機を見出したい。また、リーグで最もターンオーバーの少ない千葉Jに対し、持ち味の激しいディフェンスからのスティールで主導権を握れるかにも注目だ。

川崎ブレイブサンダース(33勝17敗/中1位)vsサンロッカーズ渋谷(24勝26敗/中3位)
前節は同地区2位の横浜ビー・コルセアーズに連勝して、3ゲーム差に引き離した川崎。マット・ジャニングが離脱する中、藤井祐眞とニック・ファジーカスを中心にオフェンスを組み立てリードを築いたが、両ゲームともに後半に追い上げられる展開となったため、今節は最後までディフェンスを徹底したい。注目は、オールラウンドな活躍を見せるライアン・ケリーをどう封じるか。オフェンスリバウンドで流れを渡さないために、特にゴール下で圧倒していきたい。

SR渋谷は新潟アルビレックスBBに連勝し、チャンピオンシップ進出の望みをまだ残す。新潟戦は日本人選手も含めてバランス良く得点できていたので、今節も全員で川崎のディフェンスを攻略していきたい。ディフェンスの強度は高く保たれているが、オフェンスリバウンドを獲得されてしまうきらいがあるため、ディフェンスリバウンドの意識は重要となる。ファジーカス対策をはじめ、インサイドでの攻防が勝敗の鍵を握るだろう。

横浜ビー・コルセアーズ(30勝20敗/中2位)vs富山グラウジーズ(10勝40敗/中7位)
横浜BCは川崎に連敗を喫したものの、終盤に猛烈な追い上げを見せてチーム力の高さを示した。地区優勝するにはこれ以上の負けは許されない。相手にインサイドを固められた際にアウトサイドで得点できるかが鍵となるため、実力あるシューターたちの奮起に注目だ。富山の強力な外国籍選手を自由にプレーさせないためにも、ディフェンスのローテーションや早い寄せなど、横浜BCらしいチームディフェンスに期待したい。

目下、降格圏にいる富山は、2ゲーム差の滋賀レイクスを追い上げていきたい。前節はシーホース三河相手に両日99失点とディフェンスが機能しなかったため、今節はいかに横浜BCのフィールドゴール成功率を下げられるかがポイントとなる。特にペイント内での得点割合が高い横浜BCに対して、外国籍選手だけでなく、全員でペイントを死守できるか注目だ。レギュラーシーズン最終節に再び横浜BCとの対戦が待っている。勝利して弾みをつけたい。