1月2日にハムストリングを痛めて2月に再発、44試合連続で欠場中
ペリカンズは41勝39敗で、レイカーズと並んでプレーイン・トーナメント圏内に位置している。ブランドン・イングラムを中心に攻守が噛み合い、直近の10試合で8勝2敗とリーグで最も好調なチームの一つだが、看板選手であるザイオン・ウイリアムソンは欠場が続いたままだ。
現地4月7日、ペリカンズはザイオンのコンディションについて「再検査の結果、リハビリを継続することになった」と、良い進捗がないことを発表している。
ザイオンはもともとケガの多い選手だが、今シーズンは開幕から絶好調で、チームを西カンファレンスの首位争いへと引き上げた。しかし、1月2日のセブンティシクサーズ戦で右足のハムストリングを痛めてしまう。この時点でペリカンズは23勝14敗で、首位のナゲッツと1ゲーム差の3位に付けていた。
しかし、ザイオンがケガをして、さらにイングラムまで欠くようになるとチームは失速。1月中旬から2月にかけては10連敗で貯金を吐き出し、順位も急降下。ザイオンは当初は4~5週間で復帰できるはずだったが、復帰を前にした練習中にケガを再発させてしまい、現在に至るまで44試合連続で欠場が続いている。
ペリカンズは昨シーズンも、ザイオン抜きでプレーイン・トーナメントを勝ち抜いてプレーオフに進出したが、ファーストラウンドでサンズに敗れている。今のペリカンズは攻守にまとまった良い戦いを見せているが、プレーオフで上位チームを相手にアップセットを連発する力があるようには思えない。それだけに、この時期であってもザイオンが戻り、試合勘を取り戻してチームメートと連携を確認した上でポストシーズンを迎えたかったのだが、またも復帰は先延ばしとなった。
プレーオフ中にザイオンが復帰する可能性はまだ残されているが、その道は限りなく険しいと言わざるを得ない。ただ、このチームはザイオン不在にもう慣れており、ザイオンの復帰を待ちながらも、彼抜きで戦う覚悟はできている。ヘッドコーチのウィリー・グリーンは言う。「このところはオフェンスでもディフェンスでも良いバスケができていて、結果も出ているから若い選手は自信を持ってプレーできている。我々は挑戦者であり、思い切り良く戦っていくよ」