名古屋Dと三遠の『愛知ダービー』は、お互いにディフェンス力が試される一戦に

Bリーグ

信州ブレイブウォリアーズ(21勝26敗/中4位)vs川崎ブレイブサンダース(30勝17敗/中1位)
前節は茨城ロボッツ相手に1勝1敗だった信州。敗戦となった第2戦は序盤から主導権を握られる展開となったため、今節はスタートから気を引き締めていきたいところ。持ち前のディフェンス力で川崎からターンオーバーを奪えるかどうか、また起点となる藤井祐眞を自由にプレーさせないかがポイントとなる。前節から復帰したドゥレイロン・バーンズがマット・ジャニングをどう抑えるかも注目だ。また、前節を欠場した岡田侑大が復帰できるかどうかも勝敗に影響してくるだろう。

前節の川崎は、大阪エヴェッサとの第2戦で敗れ連勝が6でストップした。オフェンスリバウンドを20本も獲られ、18ターンオーバーを喫したため、修正は急務となる。第1戦で納見悠仁が19得点したように、今節もベンチメンバーの活躍は必須と言える。ディフェンス力のある信州相手に、的を絞らせないオフェンスを展開できるか注目だ。生命線の3ポイントシュートを高確率で成功させるためにも、インサイドの選手も絡めて自分たちのタイミングでしっかり打っていきたい。

ファイティングイーグルス名古屋(20勝27敗/西6位)vs広島ドラゴンフライズ(35勝12敗/西3位)
前節は仙台89ERSに連敗して、現在5連敗と再び苦しい状況が続くFE名古屋。前節はタフショットを打たされる場面が多く、フィールドゴール成功率が30%前後と調子が上がらなかった。第1戦で39本のフリースローを獲得したように、積極的なアタックから効率良く得点を挙げていきたいところ。ハードなディフェンスを持ち味とするチームのため、強力な広島のオフェンスをどれだけ我慢して抑えられるかが鍵となる。また、3月から得点を思うように取れていないアンドリュー・ランダルが復調できるかにも注目だ。

前節は京都ハンナリーズに快勝した広島。ここにきて全員のディフェンスの意識と強度が増し、オフェンスでも複数の選手がバランス良く得点してチームケミストリーが高まっている。FE名古屋はペイント内での失点割合が高いチームであるため、いかにインサイドを突いたオフェンスをできるかがポイントとなる。また、インサイドでのプレーに合わせて、現在リーグトップの成功率(37.0%)を誇る3ポイントシュートを効果的に打てるかにも注目だ。天王山である週末の島根スサノオマジック戦に向けて弾みをつけたい。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(34勝13敗/西4位)vs三遠ネオフェニックス(19勝28敗/中6位)
前節、名古屋Dは秋田ノーザンハピネッツに連勝して現在7連勝中。少ないロスターながらも、外国籍選手は高パフォーマンスを発揮して強度の落ちないディフェンスを遂行している。さらに、約2カ月ぶりに張本天傑がコートに戻ってきたのは、チームにとって好材料。12月28日に行われた三遠との前回の対戦では、前半だけで54失点して敗れているだけに序盤から気を引き締めて臨みたい。また、3試合続けて3ポイントシュートが乱調な須田侑太郎の復活にも期待だ。

前節は、富山グラウジーズ相手に明暗が1勝1敗となった三遠。勝利した第1戦では山内盛久がキャリアハイの20得点を挙げて、欠場者の多いチームを救った。金丸晃輔も15得点をマークし、復帰をアピールする活躍でチームを盛り上げた。名古屋Dの強固なディフェンスを打開するためにも、ビッグマンの活躍は必須となる。名古屋Dはセカンドチャンスからの失点割合が高いチームであるため、カイル・オクインのオフェンスリバウンドを起点としたい。

京都ハンナリーズ(16勝31敗/西7位)vs滋賀レイクス(10勝37敗/西8位)
現在の京都は、3月の中断明けから上位チームとの対戦が続き8連敗中。前節の広島戦は、序盤からリズムをつかむことができずに連敗となった。得点源であるジェロード・ユトフやマシュー・ライトが徹底マークされるとゲーム中に修正するのが難しく、悪い流れを引きずってしまう印象だ。今節は流れが悪い時こそ、ディフェンスやリバウンドでハッスルしてリズムをつかんでいきたい。広島相手にもオフェンスリバウンドは多く獲得できていたため、今節は得点に繋げられるかがポイントとなる。

前節は横浜ビー・コルセアーズ相手に1勝をもぎ取ったものの、残留争いをしている富山グラウジーズと新潟アルビレックスBBとのゲーム差を広げることができなかった滋賀。今節は不動の先発ガードであるテーブス海が前節の失格退場の影響で出場停止となるため、チーム全体の奮起が必要だ。横浜BCに勝利した第1戦ではハイペースゲームに持ち込み、3ポイントシュートを確率良く成功させていたため、今節も同様の展開に持ち込みたいところ。アドバンテージを取れる外国籍選手が躍動できるシチュエーションを作れるかが鍵となるだろう。

島根スサノオマジック(40勝7敗/西1位)vsシーホース三河(20勝27敗/中5位)
前節は接戦になりながらも群馬クレインサンダーズに連勝して、17連勝を達成した島根。多少3ポイントシュートの成功率が低くとも、2ポイントシュートとフリースローでしっかり得点する試合巧者ぶりを見せた。今節は三河の得点源となるクインシー・ミラーとダバンテ・ガードナーをしっかりと封じていきたい。2人はリバウンドにも絡んで来るため、インサイドプレーヤーの奮闘が鍵となるだろう。オフェンスではペリン・ビュフォードを起点として、3ポイントシュート攻勢で主導権を握りたい。

前節、アルバルク東京を撃破して今シーズン初の3連勝を飾った三河。シェーファー・アヴィ幸樹の戦線離脱のショックは大きいが、チームが一つにまとまるきっかけとなった。外国籍選手の活躍はもちろんのこと、シェーファーに代わって先発出場を務めた橋本晃佑の働きや、中村太地や長野誠史が2桁得点を挙げるなど日本人選手の活躍も目立っている。今節も勢いそのままに、強豪の島根にもぶつかっていきたい。外国籍ビッグマンを筆頭にインサイドをしっかり攻めて、フリースローを獲得できるか注目だ。

琉球ゴールデンキングス(37勝10敗/西2位)vs大阪エヴェッサ(21勝26敗/西5位)
前節、宿敵の千葉ジェッツとの第1戦で13連勝が止まったものの、第2戦で死闘を戦い抜き1勝をもぎ取った琉球。これでチャンピオンシップ進出が決定したため、ここから見据えるのは地区優勝のみだ。今村佳太が日本人エースとして頼れる活躍をしているため、今節でもオフェンスの中心として機能できるか注目したい。大阪を勢いに乗せないためにも、不用意なターンオーバーは警戒して、自分たちのペースを保てるかが鍵となる。今節もジャック・クーリーのオフェンスリバウンドをはじめ、インサイドの攻防も目が離せない。

大阪は前節の川崎との第1戦で大敗を喫したが、第2戦では中盤に爆発力を見せて勝利した。ディージェイ・ニュービル頼みにならず、全員でバランス良く得点を挙げられると大阪のペースとなるため、今節もセカンドユニットの活躍が必須となる。ディフェンシブかつスローペースな琉球に付き合わず、トランジションを意識して攻撃回数を増やしていきたいところ。川崎との第2戦のように、相手のターンオーバーを誘発して得点に繋げられれば理想的な展開となるだろう。