ゴール下を支配したウィリアムズを中心にセカンドチャンスから23点を固める

4月1日、秋田ノーザンハピネッツと名古屋ダイヤモンドドルフィンズの第1戦が行われた。

第1クォーター序盤、名古屋Dは速い展開からシュートチャンスを作るも決め切ることができずビハインドを背負ってしまう。しかし、スコット・エサトンのセカンドチャンスポイントで初得点すると、ゾーンディフェンスで秋田にタフショットを打たせて失点を封じる。こうして守備から流れを引き寄せた名古屋Dは4分間で10-0のランに成功し、14-12とリードして第1クォーターを終える。

第2クォーター、序盤にケレム・カンターの連続得点で逆転した秋田は、ディフェンスリバウンドやスティールからポゼッションを獲得していく。堅い守備から伊藤駿のプッシュを起点とした速攻で抜け出すも、終盤に名古屋Dにイージーなシュートを許してしまい、秋田のビハインドは変わらず試合を折り返した。

第3クォーター、お互いに3ポイントシュートを打ち合う展開の中、秋田はゾーンディフェンスが機能し、このクォーターだけで7本のターンオーバーを誘発。そのターンオーバーから8得点を記録し、残り4分にはこの日チーム最大の7-0のランで抜け出した。その後も前からプレッシャーをかけたことで名古屋Dに自由を与えず、60-56とリードして最終クォーターを迎えた。

第4クォーターに入ると、名古屋Dの外国籍選手が本領を発揮する。アラン・ウィリアムズが秋田のゾーンをこじ開けるようにゴール下から連続得点すると、セカンドチャンスからバスケット・カウントにも成功し開始2分でリードを奪い返す。その後は、秋田のスタントン・キッドのドライブが止められず再び1ポゼッションゲームとなるも、第4クォーターだけでオフェンスリバウンドを5本奪いリードを渡さない。

そして、同点で迎えた残り1分20秒、スクリーンでフリーになったコティ・クラークが値千金の3ポイントシュートを沈めて勝ち越しに成功。その後は、秋田の連続3ポイントシュートをしのぎ切り、76-72で名古屋Dが6連勝を達成した。

名古屋Dは試合を通してセカンドチャンスポイントが23点、ペイントエリアからの得点が54点とインサイドの力強さを見せつけた。ショーン・デニスヘッドコーチは、第4クォーターにゴール下で連続得点しチームに流れを引き寄せたウィリアムズについて、次のように評価した。「モリス(ンドゥール)選手がケガで出られなくなった時に、インサイドが重要になると思い彼を獲得しました。今日のように3ポイントシュートが入っていない時にインサイドでアタックをしてくれます。今はケガでシューターが少ないので、より彼のインサイドでのプレーに対する評価は高いです」