ドンチッチも絶賛「シーズン中における彼の成長は本当に素晴らしいね」

マーベリックスは現地27日、ペイサーズに127-104で快勝。21日から続いていた連敗を4で止め、今シーズン37勝目(39敗)を挙げている。2月のトレード期限締め切り直前に、ネッツからトレードでカイリー・アービングを獲得し、ルカ・ドンチッチとの2大エース体制で躍進を狙ったマーベリックスだが、カイリーがプレーした試合は、ここまで7勝9敗と思うように成績は伸びていない。

現在の順位は、プレーイン・トーナメントの最後の切符となるカンファレンス10位のサンダーとゲーム差なしの11位。ポストシーズン進出圏内ではあるが、一方で残りのスケジュールを見ると、東カンファレンス8位以上のセブンティシクサーズ、ヒート、ホークスとのアウェー3連戦と正念場を迎える。

マーベリックスがこの苦境を乗り越え、少なくともカンファレンス10位以内に入るためのキーマンとして注目したいのが、新人のジェイデン・ハーディーだ。Gリーグのイグナイトを経て、2022年ドラフト2巡目全体37位でキングスから指名された後、マーベリックスにトレードされた彼は、開幕当初は出番も少なく全く注目されていなかった。

しかし、シーズンが進むにつれて徐々にプレータイムを勝ち取り、3月以降は完全に主力の一員となっている。ペイサーズ戦でも、20得点4リバウンド4アシストで連敗ストップに大きく貢献。ここまで42試合に出場し平均14.6分のプレータイムで8.8得点、1.8リバウンド、1.3アシストを記録しているが、3月の10試合に限れば平均24.0分のプレータイムで16.4得点、3.2アシスト、2.7リバウンドと倍増し、特に3ポイントシュート成功率は50.0%と高確率だ。

終盤でのハーディーの活躍ぶりには、ドンチッチもこのように絶賛する。「プレシーズンの段階から彼が高い潜在能力の持ち主であることは分かっていた。ただ、彼は正しくプレーすることを少し学ぶ必要があった。シーズン中における彼の成長は本当に素晴らしいね。バスケットボールのことを理解している。前にも言ったけど、彼は偉大な選手になるだろう」

そして、ハーディー本人は、自身の成長についてドンチッチ、カイリーの存在が大きいと強調する。「2人と一緒にプレーすることで、彼らは僕に自信を与えてくれる。僕がコートにいる時の様子を見て、そこから僕にアドバイスをくれる。それが助けになっている」

これからも対戦相手はドンチッチ、カイリーを徹底マークしてくるのは間違いない。他の選手たちがどれだけステップアップし、2人の負担を軽減できるかがマーベリックスの命運を握ってくる中、ハーディーが救世主となるかもしれない。