ジョシュ・ハート

ハート加入以降、チームは12勝4敗と右肩上がりでカンファレンス5位につける

現在、ニックスは42勝31敗で東カンファレンス5位、プレーイン・トーナメント出場となる7位のヒートと3ゲーム差をつけている。オールスターブレーク明け以降からニックスは好調を続けているが、これはジョシュ・ハートの存在が大きく影響している。トレード期限ギリギリにトレイルブレイザーズからトレードでハートが加入して以降、12勝4敗と大きく貯金を増やしている。この間、彼は平均30.4 分の出場で、11.1得点(フィールドゴール成功率60.6%)、7.0リバウンド、3.9アシストと、申し分ない数字を残している。

リーグ屈指のシックスマンとしてニックスの主力になっているハートだが、新天地にすぐフィットできた要因の1つに、地元のメリーランド州と同じ東海岸のニューヨークでプレーできていることを挙げる。

ハートは『ANDSCAPE』の取材に応じ、ニックスへのトレードが決まった当時の心境を振り返る。「ポートランドは良いところだった。ただ、僕は西海岸の出身ではない。僕というより妻にとってタフだった。彼女は飛行機での移動が好きではないんだ。だから彼女は飛行機に乗ってどこかに行くのではなく、ポートランドに一人でいる。僕にとって少し気になることの1つだった。だからニックスへの移籍で、自宅に近くなったのは素晴らしい」

「だからトレードを聞いて本当に興奮した。まず妻に連絡したら、妊娠中の彼女は主治医がポートランドにいて、すべてが整っているので少し心配していた。ただ、この問題が解決すると彼女はとても喜んでいたよ」

今シーズンでNBA6年目のハートは、常に所属チームの主力を担う一方で、移籍も繰り返してきた。そして、今シーズン終了後にはフリーエージェントとなるが、地元に近いビラノバ大でチームメートだった盟友のジェイレン・ブランソンがいるニックスは、自身と妻にとって理想的なチームと語る。

「NBAで6年目となるけど、今回が4チーム目、6人目のヘッドコーチとなる。これまで3度トレードされ、嵐の中にいる感じだった。これまでのキャリアは理想的なものではないし、僕はホームと呼べるチームを見つけたい」

「自分たちが大切にされ、住むことが本当に好きな場所を見つけたい。それがニューヨークだと思うんだ。ニューヨークのことが大好きだし、チームも同じ気持ちであることを願っている。次の契約は僕にとって最大規模となる。これで家族の世話を十分に見ることができるものにしたい。この点についても考慮しないといけない」

自身が満足できる大型契約でニックスと再契約を結ぶためにも、ハートはこれからのレギュラーシーズン終盤、そしてポストシーズンで自身の価値をより証明する必要がある。