秋田vs宇都宮など、勝利すれば勝率で並ぶチーム同士の直接対決も
レバンガ北海道(11勝31敗/東8位)vs群馬クレインサンダーズ(23勝19敗/東3位)
前節のシーホース三河戦を1勝1敗とした北海道。中野司やドワイト・ラモスの活躍が目立ったため、今節も外国籍選手頼みにならない全員バスケを展開したい。ポイントとなってくるのは3ポイントシュート成功率。特に群馬はインサイドをしっかり固めてくるため、橋本竜馬やブロック・モータムなどシュート成功率の高い選手に打たせられるかに注目だ。お互いに速い展開を得意としているため、40分間走り負けることなくリングへアタックする姿勢を貫けるかが重要になる。
前節の群馬は、川崎ブレイブサンダースに悔しい連敗を喫した。しかし、第2戦は粘り強いバスケで接戦に持ち込んでおり、今節も同様に我慢強く戦っていきたい。ケーレブ・ターズースキーとジャスティン・キーナンが川崎のインサイド陣にも引けを取らない活躍を見せていただけに、北海道相手にも簡単にインサイドで起点を作らせないハードなディフェンスを仕掛けられるかがポイント。古巣である北海道に、ヘッドコーチとして初凱旋となる水野宏太の手腕にも期待したいところ。
秋田ノーザンハピネッツ(22勝20敗/東4位)vs宇都宮ブレックス(21勝21敗/東5位)
東地区3位の群馬まで1ゲーム差と迫った秋田。前節の第1戦では、横浜ビー・コルセアーズ相手に序盤から流れをつかみ勝利した。宇都宮の強固なディフェンスを打ち破るためにも、スペースをうまく使ってボールを回し、リーグトップクラスの数を誇るアシストを量産したい。ハンドラーとして鍵を握るのは、前節の2試合で14アシストを挙げた中山拓哉。今節も中山を起点にリズム良くオフェンスを展開して、得意の3ポイントシュートを狙いたい。持ち前のハードなディフェンスで、宇都宮の攻撃の芽を摘めるかも勝敗の鍵を握る。
宇都宮は、今節を勝利すれば秋田と勝率で並ぶため重要な一戦となる。前節は島根スサノオマジックに痛い連敗となったが、宇都宮らしいディフェンス力を随所に見せた。ただしオフェンスが停滞する時間帯も少なからずあったため、今節は秋田のハードなディフェンスをいかにかい潜り、オープンシュートを作れるかが鍵となる。強度の高いディフェンスを遂行し、ボールと人が動くスペーシングバスケを展開するためにも、先発選手だけでなくベンチメンバーの活躍が必須と言える。
千葉ジェッツ(38勝4敗/東1位)vs仙台89ERS(14勝28敗/東7位)
前節は既報の欠場選手に加えて、西村文男とクリストファー・スミスも欠場となり難しい選手起用を余儀なくされた千葉Jだったが、京都ハンナリーズに連勝し24連勝と記録を伸ばした。仙台は3ポイントシュートをしっかりケアしてくるチームのため、テンポの良いパスワークや個々の能力の高さでディフェンスを上回って、3ポイントシュートを的確に成功させたい。昨シーズン仙台に所属していた、荒尾岳のインサイドでのハッスルにも期待だ。
前節の仙台は三遠ネオフェニックスとの熱戦を制して、今シーズン2度目の週末連勝を飾った。特に第1戦は藤田弘輝ヘッドコーチを欠く中でも勝利して、チームとしてステップアップを図れた試合となった。今節は連勝中の千葉J相手ではあるが、ベーシックなディフェンスやリバウンドを徹底したところから活路を見出していきたい。復帰したものの、まだ出場時間が伸びていないラショーン・トーマスでどれだけアドバンテージが取れるかが勝敗の鍵となる。
サンロッカーズ渋谷(20勝22敗/中3位)vs新潟アルビレックスBB(6勝36敗/中8位)
前節は上位チームのアルバルク東京に1勝1敗と善戦したSR渋谷。A東京のディフェンスの前に、2試合で31ターンオーバーとSR渋谷らしからぬプレーも散見されたため、今節は修正して臨みたい。今節は、新潟の武器である3ポイントシュートをいかに抑えられるかが鍵となる。今シーズンのSR渋谷は、相手のフィールドゴールに対するチェックが行き届かず、敗れる試合が多いため特に注力したいところ。前節の第2戦のみ出場した小島元基が、持ち前のプレーメーク力を発揮していただけに今節も期待できる。
前節の新潟は、ファイティングイーグルス名古屋との第1戦で勝利し、今シーズン6勝目を挙げた。前半に49得点を挙げたが、第3クォーターで6得点とブレーキがかかった時間帯もあったため、今節は攻守に渡り40分間クオリティを保てるかが鍵となる。遠藤善が2試合で3ポイントシュートを16本中8本成功させる活躍を見せたため、今節も期待がかかる。プレーエリアの広いケヴェ・アルマとロスコ・アレンの両外国籍選手が、自由にプレーできるかがポイントとなるだろう。
川崎ブレイブサンダース(26勝17敗/中1位)vs富山グラウジーズ(8勝34敗/中7位)
前節は群馬に連勝し、中地区首位に返り咲いた川崎。第2戦は我慢の展開ながら、最終盤に勝負強さを発揮して群馬を抑え込んだ。決して長くない出場時間ながらも、藤井祐眞が要所で得点に絡む活躍を見せていたため、富山に対してもアドバンテージを取っていきたい。富山はスコアリング能力に長けた外国籍フォワードを擁するため、いかに彼らの得点を抑えられるかが勝敗を左右するだろう。
前節の富山は、残留争いを繰り広げている滋賀レイクスとの直接対決を1勝1敗で乗り切り、かろうじてゲーム差を保った。第1戦の惜敗後、しっかりカムバックして見せた第2戦の気迫溢れるプレーを今節でも期待したい。特に晴山ケビンが3ポイントシュートを5本中4本成功させる意地を見せたので、かつて所属した川崎相手にも同等以上の活躍をできるかに注目だ。全員でハードにペイントアタックしていき、フリースローを獲得して着実に得点を積み重ねていきたいところ。
横浜ビー・コルセアーズ(26勝16敗/中2位)vsシーホース三河(16勝26敗/中6位)
前節の横浜BCは、秋田相手に序盤から主導権を握られてしまい、終盤に追い上げたものの勝ち星を1つ献上してしまった。川崎との熾烈な中地区首位争いを勝つためにも、負けられない戦いは続く。明るい話題としては、復帰して4試合目の大庭岳輝がわずか10分57秒の出場時間で11得点と完全復活を見せたこと。同ポジションの須藤昂矢とともに、得点が期待できる日本人ウイング選手がいることで、相手のマークの警戒を強められるのは、他の選手の活躍を促すことに繋がる。今節も彼らの活躍はマストだろう。
前節、北海道と1勝1敗で星を分けた三河。北海道にペイント内での得点を多く挙げられており、横浜BCもペイントでの得点割合が高いチームのため、対策が急務となる。オフェンス面では、シズ・オルストンが前節の2試合で17アシストと徐々にフィットしており、今節もプレーメーカーとして活躍が注目される。また、横浜BCの速い展開を阻止するためにも、ガード陣を中心としたトランジションディフェンスが鍵となる。