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ティミーの、そしてポポヴィッチの感動的なスピーチに拍手

12月18日にAT&Tセンターで行なわれたペリカンズ戦の試合後、スパーズは19年間チーム一筋でプレーしたティム・ダンカンが背負った21番の永久欠番式典を執り行った。

式典では『ビッグ3』として黄金期を作ったトニー・パーカーとマヌ・ジノビリもマイクを握り、盟友への感謝を表した。

スパーズはダンカンの永久欠番化を記念し、特別動画を製作。動画内でダンカンはこれまでのキャリアを振り返り、こう語っている。

「自分は勝利だけのためにプレーしたわけではなかった。大好きなバスケットボール、自分より先にプレーし道を作ってくれた先人たちに対するリスペクトの念を見せるためにプレーしてきた。そして、自分が持っている力をチームとチームメートのために出し尽くすこと。それを何よりも大事にしてきた」

「バスケットボールが他の選手を知る機会、大きな家族の一員となる機会を与えてくれた。コーチは自分が選手として、チームメートとして、そしてリーダーとして成長するために僕の背中を押してくれ、学ばせてもらった。仲間と一緒にプレーし、学び、ともに成長できたこと、精神的な支えになってくれた偉大な選手、生涯の友と一緒にプレーできたこと以上のものはない。自分の想像をはるかに超えるものをバスケットボールが与えてくれた。最高の旅だった。でも、これで終わりではない。また新たなシーズンがやって来て、そしてシーズンが終わる。それでもチームは前に歩み続ける。そこに別れなはない」

そして恩師グレッグ・ポポビッチは、式典でジョークを交えたスピーチの後、次のような言葉でダンカンのキャリア、人間性を称えた。

「最後になるが、すでに旅立たれたティムのご両親にお伝えしたい。今この場にいるティム・ダンカンは、NBAの世界に入る以前の彼と何一つ変わらないということを」