中1日の過密スケジュールとなった北海道vs三河は、チーム力が試される一戦に
レバンガ北海道(10勝30敗/東8位)vsシーホース三河(15勝25敗/中6位)
前節、千葉ジェッツ相手に前半からリードを奪われ敗れたものの、要所で良い流れを作れていた北海道。特に20オフェンスリバウンドと外したシュートの約半分を回収できたのは明るい材料だ。新加入のサムソン・フローリングも能力の高さを示していただけに、ブロック・モータムとのオーストラリアコンビで速い展開を仕掛けていきたい。ディフェンスを機能させ、三河の中心選手であるダバンテ・ガードナーを抑えて主導権を握りたい。
前節、新潟アルビレックスBBとの大熱戦を勝利して勢いに乗っている三河。クインシー・ミラーの3ポイントシュートは相手にとって脅威であるため、うまく使っていきたいところ。前節は中村太地やシズ・オルストンも高確率で3ポイントシュートを成功させていただけに、今節もワイドオープンから正確に沈められるかがポイントだ。拮抗した新潟戦の最終クォーターにフル出場し、見事なゲームメークを見せた大ベテランの柏木真介の出身地での活躍も期待したい。
秋田ノーザンハピネッツ(21勝19敗/東4位)vs横浜ビー・コルセアーズ(25勝15敗/中1位)
群馬クレインサンダーズ戦で66得点、アルバルク東京戦で55得点と2節続けて得点が伸び悩んでいる秋田。武器である3ポイントシュートの成功率が上がらず苦しんでいる。よりオープンでシュートが打てるオフェンスを作っていきたいところ。横浜BCはリーグトップクラスのリバウンド力を誇るため、激しいディフェンスからタフショットを打たせ、リバウンドをしっかり回収することをまずは徹底したい。これまでの日本人選手の積み上げは大きく、あらためて秋田らしいバスケを展開することに期待したいところだ。
前節、川崎ブレイブサンダースに勝利し中地区単独首位に躍り出た横浜BC。河村勇輝の活躍もさることながら、チーム全員でディフェンスやリバウンドなどベーシックなことを遂行し続けて勝利を重ねている。秋田はアシストからの得点が非常に多いチームであるため、まずは簡単にパスを回させないアグレッシブなディフェンスで流れをつかみたい。ファストブレイクを仕掛けるためにも、相手のターンオーバーをいかに誘発できるかがポイントとなる。
信州ブレイブウォリアーズ(19勝21敗/中4位)vs琉球ゴールデンキングス(31勝9敗/西2位)
前節の信州は、富山グラウジーズから1勝をもぎ取った。チャンピオンシップ進出ラインの中地区2位まで5ゲーム差と、残り20試合で簡単ではないがチャンスは残っている。インサイドにタレントが揃っている琉球相手に、ビッグラインナップがどれだけ機能するかが今節のポイントとなる。持ち味であるディフェンスを機能させ、信州のペースであるロースコアゲームに持ち込めると勝利は近い。得点面においては、1人で打開できる力がある岡田侑大をいかに自由にプレーさせられるかが鍵となってくる。
前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では第3クォーターまで盤石の強さを見せていたものの、最終クォーターで追い上げを許した琉球。その中でも、牧隼利を先発ポイントガードに据えるなど、チームとしてステップアップを図る姿勢が見て取れる。信州はペイント内での失点割合が低いチームのため、今節も得意のセカンドチャンスをしっかりと狙い、フリースローからも得点を重ねていきたいところ。また、カール・タマヨがフォワードとして機能すれば、大きなアドバンテージが取れるだろう。
茨城ロボッツ(15勝25敗/東6位)vs広島ドラゴンフライズ(29勝11敗/西3位)
前節の茨城は、前半こそ仙台89ERSのディフェンシブなバスケに付き合ってしまったが、最終クォーターに持ち味のオフェンス力を発揮して勝利した。フィールドゴール成功率こそ高くなかったものの、フリースローを獲得して着実に得点できたのは明るい材料だ。ただ今シーズン先発に定着していた中村功平の負傷があり、今節の出場が不透明。昨シーズンまで不動の先発だった平尾充庸や福澤晃平も好調であるため、チーム一丸となって広島にぶつかっていきたい。
前節は京都ハンナリーズとのハイスコアリングゲームを制した広島。残り1分37秒で同点に追いつかれるも、最後は勝負強さを発揮して勝利した。やはり注目は前節にチームハイの得点とリバウンドを挙げたカイ・ソットだろう。ソットの存在で外国籍選手のプレータイムをシェアできるため、それぞれがフレッシュに役割を全うできる。インサイドをオフェンスの起点とすることで、アウトサイドの寺嶋良や辻直人のオープンを作っていきたい。
三遠ネオフェニックス(17勝23敗/中5位)vs仙台89ERS(12勝28敗/東7位)
今シーズンここまで先発選手としてチームを牽引していた佐々木隆成が離脱となってしまった三遠。前節のサンロッカーズ渋谷戦では、サーディ・ラベナと山内盛久がプレーメーカーとして気を吐いた。仙台はファウルが多く、フリースローを多く与えてしまう傾向にあるため、今節もカイル・オクインとアイゼイア・ヒックスを中心にインサイドアタックを繰り返したい。ディフェンスリバウンドを堅実に獲ってくる仙台に対して、どれだけオフェンスリバウンドに絡めるかもポイントになる。
待ちに待ったラショーン・トーマスが復帰して仕切り直していきたい仙台だったが、前節は最終クォーターでリズムを崩して黒星となった。三遠はファストブレイクによる得点割合が高いチームであるため、今節はトランジションディフェンスがポイントだ。言わずもがな、金丸晃輔や細川一輝のシューター陣の3ポイントシュートには警戒を強める必要がある。藤田弘輝ヘッドコーチが第1戦はベンチ入りできないため、チーム全員でエナジー高く臨みたい。
ファイティングイーグルス名古屋(19勝21敗/西5位)vs新潟アルビレックスBB(5勝35敗/中8位)
前節は、島根スサノオマジックを相手に前半からリードを奪われ敗れたFE名古屋。ただしリーグの中でもターンオーバーの少ない島根から9スティールを記録した堅守は好材料である。新潟はターンオーバーの多いチームであるため、堅いディフェンスでターンオーバーを誘い、リズム良くオフェンスを展開させていきたいところ。フィールドゴール成功率がなかなか上がらないため、フリースローやファストブレイクなど、どれだけイージーシュートに持ち込めるかがポイントだ。
前節の新潟は、残り1分で6点をリードしながらも三河に逆転負けを喫した。終盤にイージーなミスが目立っただけに、今節は40分間集中力を切らさずに戦えるかが問われる。FE名古屋はファストブレイクからの得点割合が高く、新潟は失点割合が高いため、トランジションディフェンスで対応できるかがが最大の鍵。前節好調だったロスコ・アレンを軸に、日本人選手がどれだけ得点に絡めるかも重要。前節はコートに立つことがなかった川村卓也のプレーにも注目だ。
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