移籍後デュラントが古巣のホームでプレーしたのは2021年2月の無観客試合のみ
現地3月13日、ウォリアーズがホームでサンズと対戦。クレイ・トンプソンが前半での33得点を含む38得点と大暴れすると、ステフィン・カリーは23得点7リバウンド5アシストを記録し、中心選手がしっかりと仕事を遂行して123-112で勝利した。
これでウォリアーズはオーバータイムの激闘を制した現地11日のバックス戦に続いて難敵から価値ある白星をつかみ、ホームでの連勝を8に伸ばしている。西カンファレンス4位のサンズ、5位のウォリアーズという上位対決に加え、本来ならこの試合はサンズに移籍したばかりのケビン・デュラントの古巣凱旋試合としても大きな注目を集めるはずだった。しかし、デュラントは現地8日のサンダー戦のウォーミングアップ中に足を滑らせて足首を負傷。少なくとも3週間の離脱となり欠場した。
デュラントは2016-17シーズンからのウォリアーズ在籍3年間で3度のNBAファイナル進出、2度のNBAチャンピオンと文句なしの栄光をもたらした。だからこそ、2019年夏にネッツへ移籍したことはファンに大きな衝撃を与えた。こういった背景からデュラントがウォリアーズのホームに相手チームの一員として戻ってきた時、観客がどんな反応をするかは大きな注目となっていた。しかし、これまでにデュラントがウォリアーズの本拠地チェイス・センターでプレーしたのはコロナ禍によって無観客での試合開催となった2021年2月のみ。まだ、ファンの前に姿を見せたことはない。
またしても流れてしまった凱旋試合について聞かれたウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチは、ファンがデュラントを歓迎しないのでは?という懐疑的な見方を「馬鹿げている」と真っ向から否定する。「彼がチームを去ってから4年は経っている。私たちはいつも彼が来ることを楽しみにしている。このフランチャイズのためにしてくれたことへの感謝を示すウェルカムビデオを流す計画だ。ただ、パンデミックなど、毎試合何かが起こってしまっている」
「彼がブルックリンの選手として、ファンがいない中でプレーした試合のことは覚えている。ファンは彼の貢献に対して多くの愛、称賛とエネルジーを与えてくれると思っている。だから彼が出場できないのは残念だ」
レギュラーシーズンでウォリアーズとサンズの対戦はもうないが、このまま両チームがカンファレンス4位と5位の座をキープした場合、プレーオフ1回戦でいきなり激突する。そうなった場合、ウォリアーズのホームゲームで会場がどんな雰囲気になるのか、世界中のバスケファンにとって見逃せないものとなる。