3月8日のA東京戦では避難訓練、『トルコ地震』への募金活動も実施
2011年3月11日に、東日本大震災が発生した。あれから12年経った2023年3月11日、仙台89ERSはホームタウンであり仙台市の中でも特に津波被害の大きかった若林区の荒浜地区を訪れ、14時46分に黙祷を捧げた。
仙台は『助け合い、チームワークのスピリッツをバスケットボールで表現し、日本中、そして世界に発信する』ことをクラブ理念の1つに挙げている。そして、震災から12年が経ち、復興のフェーズも徐々に変わりつつある中で仙台が大事にしているのがスポーツを通じて震災を語り継ぐことだ。
荒浜地区は現在も人が住むことができず、防風林や防砂林だけが街に植えられている。仙台は一昨年、ナイナーズカラーの黄色の花が咲く金木犀の木を植樹した。そして、荒浜に向かうバスの車内で、震災を唯一人経験している志村雄彦社長が当時のことやナイナーズがこの街に存在する意義や役割を、あらためて選手たちに伝えた。
黙祷を終えた後は、荒浜地区で震災以降は毎年開催されている『HOPE FOR project』の風船リリースイベントに参加し、この街で戦う意味を再認識した。
また、防災や減災について具体的なアクションを起こし実行することも大事にしている仙台は、3月8日のアルバルク東京戦の試合前に、子供たちを集め津波が来たときにどうするかの避難訓練を実施し、黙祷も捧げた。そして、試合後には選手が入場口に立ち『トルコ地震』への募金活動も行った。
仙台89ERSは震災を経験したプロクラブとして、東日本大震災を風化させないよう様々な活動に取り組んでいる。そして、スポーツを通して誰かの勇気や元気になれるよう日々励んでいる。
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