第3クォーターまで9秒のみの出場も、第4クォーターと延長は中心選手の働き
現地3月6日、キャバリアーズがホームでセルティックスと対戦。大黒柱ドノバン・ミッチェルが40得点11リバウンドを挙げると、伏兵ラマー・スティーブンスの活躍もあり、オーバータイムの末に118-114で激闘を制した。キャバリアーズが現地1日の同一カードに113-117と敗れた雪辱を果たした一方で、ジェイソン・テイタムが欠場した穴を埋めきれなかったセルティックスは3連敗と踏ん張りどころを迎えている。
第1クォーター、キャバリアーズはセルティックスに3ポイントシュート6本成功と、外角から確率良く射抜かれたことが響き26-33と先手を取られてしまう。そして第2クォーター、第3クォーターと引き続きセルティックスペースで試合は進み、78-92と追いかける形で第4クォーターを迎えた。
だが、第3クォーター終了時点でわずか9秒のプレータイムだったスティーブンスが、この悪い流れを変える。このクォーターだけで5本のオフェンスリバウンド獲得と、彼のハッスルプレーをきっかけに勢いに乗ったキャバリアーズはミッチェル、ダリアス・ガーランドのガード陣の活躍によって、残り5.1秒で同点に追いついた。その後、残り0.8秒で痛恨のシューティングファウルを犯してしまうが、ここでフリースローを放ったグラント・ウィリアムズが2本とも失敗。九死に一生を得たキャバリアーズは、オーバータイムでもスティーブンスが5得点を挙げるなど活躍を続け、東カンファレンスの上位対決で価値ある勝利を挙げた。
第4クォーターとオーバータイムで8得点8リバウンドを挙げ、出場時の得失点差を表すプラスマイナスでチームハイの+18を記録したスティーブンスは、こう試合を振り返る。「チームのエナジーを少しは増大させて、勝利に貢献できたと思う。どんな形でも自分のできることをして、試合にインパクトを与えることを心がけたよ」
そしてJ.B.ビッカースタッフヘッドコーチは、今シーズンここまで平均5.2得点、3.0リバウンドのスティーブンスがどれだけチームを助けてくれたかをこう表現する。「ラマーなしでは試合に勝てなかった。彼は持ち前のフィジカル、効果的なプレーによって試合の流れを変えてくれた」
現在、東カンファレンス4位のキャバリアーズだが、本日の勝利で2位のセルティックスとのゲーム差は4.5と、逆転可能な位置にまで押し戻すことができた。絶対的エースのテイタムが不在だったとはいえ、第4クォーターの巻き返しで数日前に敗れたリベンジを果たせたことは、ポストシーズンにも繋がる価値ある1勝となったはずだ。